抹茶のドラマ感想

ネタバレありのドラマ感想です。

インハンド 8話 あらすじと感想

 

インハンド 8話 ネタバレありのあらすじと感想です。

 

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紐倉(山下智久)の研究所に遊びに来た内閣官房サイエンス・メディカル対策室(SM対策室)の面々。
慰安旅行に行っていたらしい。

f:id:matchadrama:20190607133817p:plain亀の親子がいたね。

御子柴(藤森慎吾)から、SNSで話題になっているという呪いの血のポスターの画像を見せられる紐倉。
頭から血が流れているように見えるこのポスターは、巨大企業キガシマホールディングスのビルに飾られているものらしい。
そういえば最近キガシマの会長・園川務(柄本明)の息子・直継(夙川アトム)が自殺したという。

そのポスターを見に行くと言い出す紐倉。

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調べたところ、呪いの血の正体はセラチア菌という、室温で培養すると血のような赤い色素でコロニーを作る性質を持つ腸内細菌だった。
セラちゃんと呼んでいる紐倉。

 

自殺した直継の本業はアーティストで、このポスターも直継がデザインしたらしい。

何かあるかも…と調査を打診する牧野(菜々緒)だが、網野(光石研)に何か出てきたら困るからこそダメだと言われる。 

しかし勝手に直継の部屋を調べる牧野。紐倉と高家(濱田岳)も。どうやって入ったんだ…。
直継が女性と写っている写真をポケットに入れた紐倉は、“ファウンダーリサーチ”と書かれた封筒を見つける。

そこへ経産省が乗り込んでくる。
この件は経産省が調査することになっているらしい。
やって来た経産省の遠藤(要潤)は紐倉の大学の同期だった。

 

内閣官房定例幹事会で、経産省の丸山という男に嫌味を言われる網野。

 

SM対策室に来る遠藤。首にスカーフを巻いている。
遠藤は経産省が主導するヒトゲノム解析プロジェクトの顧問で、直継はその出資者だった。
政府にとっても重要なプロジェクトであるため、直継の死によって頓挫することのないよう、経産省で独自に分析するよう言われているらしい。
だから「この件に手を出すな」と言う遠藤。
遠藤は学生時代から紐倉をライバル視していたようだ。

しかし調査は終了かと思いきや、「続けろ」と言う網野。
会議で嫌味を言ってきた丸山は大学の同期らしい。

 

会長に会うためキガシマビルを訪れるが、経産省に邪魔されて会えない牧野たち。
ビルに展示されている「こどもと家族のみらい絵画コンクール」のポスターを眺める紐倉。審査員に園川直継の名前が。

会長に面会できない牧野は裏から攻めるが、マスコミと勘違いされる。
去ろうとする会長に「バイオテロの標的になる可能性は?セラチア菌ではなく炭疽菌が撒かれたら死者が出るかも…」と言う紐倉。
「あの赤い髪なら誰かのイタズラだ」と答える会長。
「血」ではなくて「髪の毛」と言ったことが引っかかる紐倉。

 

「直継は体調不良からの鬱状態であり、自殺に事件性はなし」と、わざわざSM対策室に報告に来る遠藤。
しかしポスターのセラチア菌との関連は明らかになっていない。
直継が鬼の形相で男に暴力を振っていたという目撃情報や、次期社長は直継ではなく、海外から呼ぶという話もあったらしいと噂するSM対策室の面々。
真相は会長に直接聞いてみることに。

経産省と嘘をついて会長に会いに行く牧野たち。
次期後継者から直継が外れていたとの噂について、直継は企業のトップに立てる器じゃないと会長。

そんな直継、普段は黒く染めていたが、地毛は赤毛だったらしい。

絵画コンクールの展示の中で、歩夢という少年の絵を見つめる紐倉。
歩夢に会うため、一人保育園へ行く。

SM対策室に戻ってくると、遠藤がいたので引き返す紐倉。
遠藤は昔からしつこくて回りくどいらしい。
いつも首にスカーフを巻いている遠藤。
会長と面会したことを知って、紐倉に「手を引け」と言ってくる。
ゲノムプロジェクトに変な噂を立てられたくないだけだと言うが、
「ファウンダーリサーチと関係があるのか?」と言ってみる紐倉。
ファウンダーとは、創始者効果のこと。
孤立した小さな集団で近親婚が繰り返されると遺伝的多様性が失われ、ある特定の創始者・ファウンダーの遺伝子が広がることがある。

遠藤は園川家の遺伝について調べていたのでは?
「違う!園川家に近づくな。」とムキになる遠藤に、
まだまだ調べるぞ!と俄然やる気になる紐倉。

 

一族のルーツを調べる紐倉たち。
現会長は創業者・大次郎の娘と結婚して婿養子に入った。
大次郎の出身は今は無人島になっている鬼伝説のある島らしい。
そこで、鬼伝説の研究をしている教授を訪ねる紐倉と高家。
その島には赤毛の鬼子が産まれるという伝説がある。
この研究はあまり興味を持たれることがないが、去年も一人、島について聞きにきた人がいたと喜ぶ教授。

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一方、紐倉に言われてバイオアート展に行く牧野。
主催者に話を聞く。
直継がバイオテクノロジーを取り入れた作品を作りたいと言い出したらしい。
セラチア菌を使った作品を見つける。なかなかシュールなアートよね…。
直継は元々科学やバイオに興味あったわけではなく、その分野の知人を紹介したら気が合ったと言う。その人がヒトゲノム解析の会社を立ち上げる時に随分出資したと。

 

去年、鬼伝説の教授を訪れたのは遠藤だった。
一族の鬼の血について調べていたのだ。
ファウンダーリサーチについて話し始める遠藤。
いつもスカーフで隠していた首には痣が。

直継はヒトゲノム解析プロジェクトに出資するだけでなく、積極的に参加していた。
そしてある日、園川家の血について調べて欲しいと遠藤に相談を持ちかけてきた。
キガシマ創業者の大次郎は気性が荒く暴力的な男で、直継はひどい目にあったらしい。そうなりたくなかった直継は、自分にも鬼の血をが流れていることを恐れていた。
だから結婚も、子供を持つこともしなかった。
調査の結果、恐れていた通り、直継は大次郎と同じタイプの遺伝子を持っていることが判明。
ヤケになって酒を飲む直継。
鬼の血のせいで理性をコントロールできなくなるのが怖いと、普段は酒を飲まない温和な人だったが、データを見たことによっていつもと違っていた。
凶暴化した直継は遠藤の首を絞めてしまう。我に帰り、自分の遺伝子に絶望して自ら命を絶ってしまう…。
「自殺を止めることができたかもしれない」と後悔する遠藤。

遺伝子データを見ながら、「39番か…これのことだろ?」と言う紐倉。

 

会長を訪ねる紐倉と高家。
遺伝子データを見せる。
直継の遺伝子はあらゆる依存症になりやすく、おまけに暴力性と関係のある遺伝子に異常があった。すごい嫌な遺伝子…。
直継の母・つまり会長の妻も自殺したらしい。
「鬼の血からは逃れられない。
本物の鬼に会ったことがあるか?
私は鬼の下で40年近く仕事をした。」
と話し始める会長。

先代の大次郎も赤い髪だった。
大次郎に婚約者を紹介する若かりし会長。
次の日、婚約者は大次郎の愛人になり、若かりし会長は大次郎の赤毛の娘と結婚することが決まっていた。こわ。そういうことを笑顔でできる男だったらしい。
やがて産まれた直継は赤い髪だった。
直継を守るため、何度も何度も鬼の血に気をつけるよう言い聞かせていた会長。

「あなたは素晴らしい経営者だが、考え方は古典的だ。」と紐倉。

人をつくるのは遺伝子なのか環境なのか、ではなく
遺伝子と環境だ。

鬼の血が遺伝するなんてナンセンスだ。

それなのに会長は直継に鬼の血と言い続けて育ててきた。
「だから直継の中に鬼が棲みついたのではないですか。」 


絵画コンクールの表彰式に行く会長。
直継の子、歩夢(大平洋介)が大賞を受賞する。

直継は息子の存在を知らなかった。
遺伝子データの39人目、それは遠藤が調査の中で偶然たどり着いた歩夢だった。
直継と一緒に写真に写っていた女性(ちすん)が歩夢の母親で、直継と別れた後に一人で産んだと言う。
子供を持つことを頑なに拒んでいた直継に知らせないでほしいとお願いする女性に、遠藤はせめて絵を見てもらうのはどうかと勧め、歩夢の絵を絵画コンクールに応募することに。
しかし、「こんなことになるなら歩夢の存在を直継に知らせていれば良かった…」と涙を流す女性。
歩夢の存在を知らせていたら、自殺を止められたかもしれないと遠藤も後悔していたらしい。

「あの子になんて言ったらいいんだ?」と言う会長に、
「さぁ。絵を描いてくれるよう頼んだらどうです。」と答える紐倉。

どんな遺伝子を持っていても直継は直継。歩夢は歩夢。
しかしそれを知った周りの目は変わる。
遠藤は鬼の血のことが世間に広まって歩夢を傷つけることは避けたいと思っていた。
だからファウンダーリサーチの遺伝子データを守ろうとしていたのだった。
「赤毛だから暴力的だなんてほど乱暴な理論はない。先入観の方がよっぽど危険だ。」と紐倉。
直継はその先入観に追い詰められた。
遠藤にとって、直継は大事なビジネスパートナーであるだけでなく、大事な友人だった。
だからセラチア菌をポスターに撒いた。
驚く高家。

「直継のような悲劇を繰り返して欲しくなかった。それを会長に伝えたくて。」と言う遠藤。

回りくどい!!と高家。
そしてわかりづらい…。会長に伝わってなかったし。

 

歩夢に絵を描いてもらう会長。
会長のこと、おじいちゃんと呼んでる。

紐倉に遠藤から長いメールが届く。
スクロールスクロール……、最後に「今回はありがとう」と書いてあった。

 

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ちょっとこんがらがっているのですが。

遠藤に依頼した遺伝子調査の結果に絶望した直継が自殺。
このような悲劇が二度と起きないようにと会長に伝えるため、直継がデザインしたポスターに、直継がアート作品に使用していたセラチア菌を撒き、赤い髪の毛のようにすることで暗に鬼の血を表現?
また、歩夢が鬼の血の噂などで傷つくのを恐れ、立場を利用して遺伝子データを回収。
さらに一族について嗅ぎ回る紐倉を執拗に追い回していたということでOK?

本当に回りくどくてわかりにくいよ!!
紐倉はよく真相にたどり着いたな。
そしてセラチア菌を撒いたのは犯罪ではないのか。


人を決めるのは遺伝子と環境。
これ、鬼の血関係なくても、興味深いテーマだよね。

確かに遺伝子も大きい。
「遺伝子検査」によってアンジェリーナ・ジョリーが「将来の乳がん予防のための乳房切除」をしたという話題が記憶に新しい。あ、古い?2013年だって。
でも遺伝子的になりやすかったとしても、環境にも左右されるよね?
性格的なものなら尚更環境の影響も大きそう。
鬼の血鬼の血言われて育ってきた直継が可哀想…。洗脳だよね。
会長もまた、鬼の恐怖で正しい判断ができなくなっていたのだろうか…。

ちなみに遺伝子と環境と聞いて思い出したのが子供の頃衝撃を受けた「アマラとカマラ」だったのですが…。
人間なのに、狼に育てられたら狼みたいになったって。そして人間に保護されたら人間らしくなっていったという。

アマラとカマラ - Wikipedia

でも調べてみたら今は多くの専門家が真実性を否定しているらしい。
ほほぅ…。

 

 

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