パーフェクトワールド 最終回 ネタバレありのあらすじと感想です。
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「二人で話がしたい」と、樹(松坂桃李)を公園に連れて行くつぐみの父(松重豊)。
つぐみ(山本美月)としおり(岡崎紗絵)が小さい頃、よく二人を連れてきた公園らしい。
転ばないか、遊具から落ちないか、友達とけんかしないか…
片時も目を離せないから、一日付き合うとぐったりするけれど、喜ぶ顔が見たくて休みのたびに来てしまう。
娘の笑顔は何物にも代えがたい。
逆に辛そうな顔は自分の身が切られるように辛い。
樹と一緒になれば介助生活は避けられない。
父は仕事で障がいを持つ人とたくさん接してきたから、当事者はもちろん、家族も大きな苦労をしていることを知っている。
好きだの何だのという感情だけでやっていける関係ではないことは樹が一番わかっているからこそ、一度は別れてくれたのではなかったのか。
「君はつぐみを幸せにできるというのか?その体で誰かを守れるとでもいうのかね?」
父の気持ちもわかるけど、自分の好きな人に父がこんな失礼なことを言ったと知ったら父と口利かないわ。
「守れるとは思っていません。
でも、どうすればつぐみさんを守ることができるか、どうすればできるだけ危険を避けられるか、 前もって考えておくことはできます。
つぐみさんと出会って変わりました。
彼女を守りたい、幸せにしたい。一日でも長く共に人生を生きていきたい。
そのために何ができるか、今真剣に考えています。
僕にはつぐみさんが必要です。そして僕もつぐみさんにとって必要とされる存在でありたいと思っています。
一人では難しいことも、彼女となら乗り越えられる気がするんです。
お願いします。僕たちの結婚、認めていただけませんでしょうか。」
樹の誠意は伝わった。
しかし答えは「ノー」だと言う父。
家に戻ろうとしたとき、胸痛を起こしその場で倒れてしまう。
段差があって車椅子では近寄れない。
ひとまず救急車を呼ぶ樹。
薬を出そうともがいている父を見て、車椅子から降り(というか自ら落ちて)、這って父のところまで行き、鞄から薬を出して飲ませる。
樹のおかげでなんとか一命を取り留めた父。
このままだと心筋梗塞を起こす恐れがあるので、手術をすることに。
自分のせいで発作が起きたのではと責任を感じる樹に、
「彼には何の責任もない。そこは誤解のないように伝えておいてくれ。」と言う父。
結婚のことはやっぱり反対、と樹に聞かされ、落ち込むつぐみ。
そんな中、手術の前に急性心筋梗塞を起こしてしまい、緊急手術を受ける父。
一刻を争う状況らしい。
しおりとヒロ(瀬戸康史)も病院に駆けつける。
樹がいるのを見て、父が倒れたのは樹のせいだと責めるしおり。
「お父さん病気なのに心労ばっかりかけて…お父さんが死んだらお姉ちゃんたちのせいだから!」
お願いだからこんな時にいがみ合わないで…と母。
樹と別れて傷心だったつぐみの心につけ込んだという後ろめたさがあるヒロは、荒ぶるしおりを諭す。
「あいつは人の痛みがわからないやつじゃない。あの体になって失ったものは数えきれないほどあるだろうけど、あの体になったからこそ得たものも確実にあると思う」と。
精神的には自分なんかよりずっと強い人間だってことをつぐみの父にもわかってもらいたくて、樹と会ってやってほしいと頼んだらしい。
「ヒロはバカだよ…。」としおり。
みんなが心配して見守る中、「お腹が…すきました。」と目覚める父。
今後はリハビリで徐々に体を治していくことに。
樹に伝えに行くつぐみ。
樹は仕事を休んでつぐみに付き添っていたらしい。
「人生には仕事より大事なものもある。つぐみちゃんのことしっかり支えてやれ。」とナベさん(木村祐一)。
なんて理解のある職場…
リハビリが始まる。
戸惑いつつ車椅子に乗って移動する父。
立ち上がってみるが、ふらついてしまう。
思うように体が動かなくて落ち込む父を見ていたつぐみ。
樹に話すと、「すっごいわかる」と。
樹も、リハビリを始めて最初の頃はできる気がしなくて落ち込んだらしい。
それぐらい心が弱ってしまっている、と。
「ゆっくりお父さんのペースでやるのが一番いいと思う。あと何か希望を持つのもいいかもしれない。歩けるようになったらできる何か。
俺の場合は大学に復学したくて頑張った。」
とつぐみにアドバイスする樹。
話をしている樹とつぐみを見かける母。
父の車椅子を押しながら子供の頃の思い出話をするつぐみ。
「お父さん、今年もまたみんなで初詣行こうね。
それでおみくじ引こうね。そのためにも早く元気になってね。」
父も嬉しそうな笑顔を見せる。
その後も樹にアドバイスをもらいながら父のリハビリに付き合うつぐみ。
二人が寄り添う姿をまた目撃する母。
回復してきた父は退院できることになり、リハビリは通院で続けることに。
渡り廊下に差し掛かり、「見て、あの二人。ああやって毎日のように会ってるの。」と父に伝える母。
樹は仕事を休めないときでもほんの30分とか1時間のために東京から来ていたらしい。
「つぐみはお父さんを支えているけど、あの子は鮎川さんに支えてもらっているの。お父さんの知らないところでね。」
お母さんナイスアシスト。
父が退院する日。
つぐみはそのまま東京へ行くらしい。
病院の前で「じゃあ、いってきます。」と両親に背を向けて歩いて行くつぐみ。
途中、タクシーから降りようとしていた車椅子の女性を自然に手伝う。
「お父さん、あんなふうにできる?私はあの子が誇らしい。」と母。
東京に着いたつぐみ。
何度も松本に来てくれてありがとう、と樹にお礼を言う。
チャコがご飯食べてた。可愛い。
「樹が小学校6年生のとき、病気で主人を亡くしまして。
あの子は気丈に振る舞って私を支えてくれました。
でも二十歳のときに事故に遭って…」
とつぐみの母に話す樹の母(麻生祐未)。
樹は事故の後、夢だった建築士になったけれど、誰かに迷惑をかけてまで幸せになるつもりはないと、もう恋愛や結婚はしないと言っていた。
そんな樹を変えてくれたのはつぐみ。純粋でひたむきな愛情を注いでくれたおかげで、やっと樹は自分の中にあった壁を取り払うことができた、と。
「これからもつぐみさんに助けてもらうことはたくさんあると思います。
でも、介助させるだけのお付き合いでは決してないはずです。どうか温かく見守ってやってください。」
涙ながらに聞くつぐみの母。
車椅子バスケ。
樹の後輩・沢田(池岡亮介)もやらないかと誘われている。
健常者でも参加できるらしい。
将来樹のことを兄貴と呼ぶ日が来るかも…とほのめかす晴人(松村北斗)。
東京まで樹に会いに来たつぐみの父。
助けてもらった礼を言う。
娘を守れないと決めつけていた樹に助けられて決まりが悪かったらしい。
「私は君に、娘は自分の代わりに背負って歩いてくれる人に任せたいと言った。
今でもその考えに変わりはない。だが今回自分がリハビリが必要な体になって、家族や病院の先生方に支えられているうちに気づいたんだ。
何も物理的に背負って歩くということだけが背負うということじゃない。
入院中、つぐみは私は必死に支えてくれた。
心が折れないように、前に向けるように、これからも生きたいと思えるように。
そんなつぐみを支えてくれていたのは、鮎川さん、あなただったんだね。
私は障がいがあるというだけで君を弱者だと決めつけていた。弱者は守られる存在で、守る存在ではないと。
自分の間違いに気づいたが、認めるのに時間がかかった。
弱いのは私の方だ。本当にすまない。
鮎川さん、つぐみを頼みます。
ふつつかな娘だが、末永く幸せにしてやってくれ。」
思わず涙がこみ上げる樹。
途中から聞いていたつぐみも入ってくる。
「花嫁姿を見せてくれ。」と言う父に泣きながら抱きつくつぐみ。
しおりの家に来る晴人。
二級建築士試験に合格したらしい。
これでようやくしおりと対等になれる、と言う晴人に
「確かに晴人には義足っていうわかりやすいハンデがあるけど、誰だって弱点はあるじゃん?弱点や欠点のない人間なんているわけないし。てことは最初から対等なんじゃないの?」としおり。
試験に受かったら飴とムチの飴をあげると約束していたので、物理的なアメちゃんをあげるしおり。
え~?マジのあめじゃん、これ!とがっかりする晴人。
マジのあめw
樹は将来子供が欲しいらしい。
子供を持てるかどうかわからないし、持てたとしても体外受精になる。
つぐみの体に負担をかけることになるが、つぐみの父のように家族を愛したいと言う。
「幸せな苦労だから喜んでするよ。」とつぐみ。
婚姻届を提出しに行く二人。
「えー、間違いありませんので、本日付けで受理させていただきます。
おめでとうございます。」
と、受理する職員(菅田将暉!)。
「誰かに尽くすことが生きがいみたいだから、老人ホームで働くことになった。」とヒロに話す長沢さん。
ヒロは新しいアプリを開発したらしい。
そういえばそんな会社をやっていたんでした。
「今頃、鐘鳴らしてっかな…」とヒロ。
バージンロードを父と歩いてくるつぐみ。
指輪の交換をして、参列者に挨拶する樹。
こんなめっちゃ教会で人前式?
ヒロと長沢さんはいないけど、美姫(水沢エレナ)はいる。
二人の母にもらい泣き。
東京で新婚生活を始める樹とつぐみ。
手を繋ぐしおりと晴人。
バスケの試合をみんなで応援している。つぐみの父も。
沢田も参加。
シュートを決める樹。
仲良くお茶会している二人の母。
犬の散歩をしている長沢さん。
開発したアプリで遊ぶ子たちを見て嬉しそうなヒロ。
ピクニックする樹とつぐみ(とチャコ)。
僕にはできないことがたくさんある。
彼女にもできないことがたくさんある。
健常者だろうが、障がい者だろうが、皆欠けているものがあって当たり前で、完璧な人間なんていない。
でも、その欠けている部分を補い合い、支え合うことのできるパートナーや家族、友人を見つけるだけで、この世界は輝きを放つ。
彼女と生きていくと決めた今は、そう思える。
これから先、いろんなことが僕たちを待ち受けているだろう。
でも、たとえどんなことがあっても、二人で選んだ道を僕は、
つぐみと生きていく。
いつかこのドラマが、ただのありふれたラブストーリーになりますように。
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3ヶ月間、ご視聴いただき
— 【公式】『パーフェクトワールド』 (@perfectworldktv) 2019年6月25日
ありがとうございました🙇♀️#最終回 …いかが
でしたでしょうか❓💦
皆様の心の中に、
なにが残りましたか❓✨
感想も一つ一つ読むのが
とても楽しみでした😆💫
応援、本当にありがとうございます✨#パフェ #パーフェクトワールド pic.twitter.com/XTeveUWw2r
最後に菅田将暉が出てきた!
こういう演出大好きです♪
父は樹に命を助けられなかったら、今でも結婚は認められないままなのかなぁ。
「娘を背負える人」っていうのは、物理的な意味だけではないと思っていたけれど、父は最初は物理的な意味だけで言っていたのか…。
実際にヒロがつぐみをおんぶしていたから、「まさに背負ってる!」と笑いそうになったけど。
もちろん健常者なら物理的な意味で守ることもできるだろうし、それも大事なことなんだけど、もう子供じゃないからさ。
子供ができたら自分が守ってもらうことよりも子供を守ることに必死になるし。
それよりも精神的な支えの方が日々の暮らしでは大事だと思う。
私はね。お父さんもそれはわかってる。
夫が車椅子で苦労することもたくさんあると思うけど、夫が健常でも、たとえばすごく思いやりのない人間だったりしたらすごい辛いよ。見た目ではわかりにくいけど。
樹のナレーション通り、人間は誰でも欠けている部分があるのだから、それを補い合えるパートナーや友人がいることがやっぱり楽しく生きていける秘訣だよね。
しおりちゃんも最初は思ったことズバズバ言うキツイ子かと思っていたけど、裏表がなくて、晴人に対しても容赦しないし、ある意味平等な目線を持った子だった。
キツイことはキツイけど。
レンタル彼女は黒歴史だわね…。
晴人にはいずれ普通に会えそうだし。姉の夫の後輩として。
最終回は二人の母たち(麻生さんと堀内さん)に泣かされました。
挙式のときの麻生さんの表情、仕草、本当に泣けた。
ドラマじゃなくてドキュメンタリーを見ているみたいだったもん。
大げさじゃないし一瞬だけど、本当に障がいを負った息子が紆余曲折を経て結婚する日を迎えた母だった。女優さんてすごいや。
お互いに「川奈」と「鮎川くん」と呼ぶことにしていた二人が、「つぐみ」と「樹」と呼び合って、仲良く支え合っているところも見たい。
子供もできるといいな。
二人の子だからきっと優しい子に育つことでしょう。
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