抹茶のドラマ感想

ネタバレありのドラマ感想です。

Heaven? ~ご苦楽レストラン~ 6話 あらすじと感想

Heaven? ~ご苦楽レストラン~ 6話 ネタバレありのあらすじと感想です。

f:id:matchadrama:20190820140917p:plain

 

 

  

 

あらすじ

 

今回は店長(勝村政信)のお話。

元職場である牛丼チェーン・猛牛太郎の仲間たちが「ロワン・ディシー」にやって来たので、やたらと張り切っている店長。
仲間たちから慕われていたようで、
「もしここで上手くいっていなかったら、猛牛太郎に呼び戻して、西東京のエリアマネージャーにと思っていた」
と営業部長に言われている。

 

店長は猛牛太郎にいた頃、社長賞を3回も受賞して殿堂入りしていたらしい。
そんな店長との出会いを思い出している仮名子(石原さとみ)。
ノリノリで働いている店長の店に偶然入った仮名子は、お客様に寄り添う経営姿勢を見てスカウトしたのだった。

久しぶりに昔の仲間と話して気がついたと言う店長。
「オーナーがこんなだからって、店長としてのあるべき姿を崩してはいけない。」

そこへやって来た山縣(岸部一徳)。
今度は「全日本パンケーキ検定」の資格の勉強をしようとしている。

f:id:matchadrama:20190820125103p:plain
それを見て山縣を咎める店長。
緩みきった店を締め直すと張り切っている。
「ロワン・ディシー」を更なる高みへ。

 

早速、備品や食材、ワインにも制限をかける店長。
ラップの使用も制限されたので、その代わりになるガラスの容器を運んでいて割ってしまう川合(志尊淳)。
割れなかった蓋の方を活かそうと、全国1000店舗を考慮した経費の計算をして、4度目の社長賞を狙い出す店長。
しかしここはロワン・ディシー。唯一無二の店舗。
店長のアイディアのスケールが小さいと入ってくる仮名子。
「節約だけが店長の仕事?お客様が満足しなければ意味がないんじゃないかしら?」
と、店長を煽る。
そこで、お誕生日特典・バースデープレートのアイディアを出す店長。
猛牛太郎でも好評だったらしい。
しかし仮名子に却下される。
拍手や歌で他のお客様を邪魔するのは絶対に嫌。
それにお店に来るのは誕生日の客ばかりではない。
故人を偲んで食事をしたい人だっているはず。
「え、この店で?故人を?」と馬鹿にした表情の山縣。
「まぁここお墓の中にあるし、裏はやすらぎ会館だしね。」と言うシェフ(段田安則)。

そこへその日の7時半から、バースデープレートご希望のご予約が入り、川合が受けてしまった。
引き受けてしまったものは断れないと渋々OKする仮名子。
しかし許可したのはプレートだけ。歌はなし。
そして自分にもバースデープレートを出すように命じる。

 

ご予約のお客様が来店し、最後にデザートプレートを出す。
喜んでいる客。
その様子を見ていた常連の女性客・幹(上田遥)。
仲良くなって一緒に食事をしていたもう一人の常連客・小枝(矢柴俊博)も誕生日だと言う。
その後もバースデープレートを希望する客が続出。
材料がないから急には無理だと言うシェフ。

そんな中、連れが来ない4番テーブルの女性客(黒川智花)を気にする伊賀(福士蒼汰)。
店長とともに話しかけに行く。
「連絡をしても繋がらない、やすらぎ会館の地下にいる」と静かに語る女性。
料理を二人分出してほしいと言う。
やすらぎ会館の地下にあるのは納骨堂だと言う山縣。
故人を偲んで食事をする人もいる…
怯える店長。


4番テーブルに料理を出し、連れの分は手付かずで下げる。
手付かずの料理は、オーナー室で本を読んでいる仮名子の元へ。
仮名子の胃袋に定量はないらしい。

厨房で「水の出が悪いなぁ」と言っている見習いコック。

 

さて、突然だったので用意がない中、シフォンケーキにロウソクを立てた、川合曰く “さっきよりしょぼい” バースデープレートを出す。
それでも喜んでいるお客さんたち。

 

「ごめんなさい、お料理を無駄にして。でも…彼の分もお願いします。」と言う4番テーブルの女性客。
怯える店長。
「かし…かしこ…かしこまりました。」

下がってきた手付かずの料理を食べながら、
「この店で故人を偲ぶということは、あの女性は前も来てた?」と聞く仮名子。
しかし誰も見覚えがない。

 

他の客たちは帰り、4番テーブルの女性客だけになる。
「当店のことはどのようにしてお知りに?」と聞いてみる店長。
前にチラシをもらって日中来てみたら、ランチはやっていなかった。
そこで今度女性の誕生日に来よう、と男性が言ってくれたのだと話す女性。
「今日、お誕生日だったんですか…?」
厨房で崩れ落ちる店長。
「彼女の気も知らずに、我々はのんきに誕生日を祝い続けていた…」と山縣。
今彼女にしてあげられること、それはやはりバースデープレートだろう。
しかしシェフがいない。
仮名子がもう帰したらしい。
「シェフがいないからって、あの人だけ祝わないつもり?」
また店長を煽る仮名子。
残ったみんなでなんとかすることに。

 

冷蔵庫にあったシュークリームを飾り付け、バースデーソングを歌いながら4番テーブルに運ぶみんな。
電気を消し、花火を挿している。
嬉しいと泣き出す女性。
そこへ連れの「彼」が来て、シュークリームをむしゃむしゃ食べる。

f:id:matchadrama:20190820131925p:plain

実は連れの男性は、配管工。
やすらぎ会館に水道管の修理を頼まれて、急遽行くことになったらしい。
トラブルが起こり、予約の時間に間に合わなかったと言う。

女性は故人を偲んでいたわけではなかった。

 

閉店後。
バタバタさせてしまって申し訳なかったとみんなに謝る店長。
みんな喜んでいたし、高いワインも注文してくれて、売り上げも良かったが、
「もし4番テーブルのお客様が本当に故人を偲んで食事をしていたとしたら?
お客様も私たちも辛い思いをしていたはずよ。」
と言い残し、帰っていく仮名子。
「こんな時だけ正論っぽいことを…」と呟く山縣。
何か考え込んでいる表情の店長。

 

翌日、出勤前に仮名子に頼まれたコロッケを買っている伊賀。
猛牛太郎の店舗の前でウロウロしている店長を見かける。
様子を見ていると、店舗から出てきた元部下が店長に声をかける。
営業部長はまだ店長をエリアマネージャーにすることを諦めていないらしい。
戻ってきてほしいと言われ、悩む店長。
その方がお客様の役に立てるかもしれない…
「一週間時間を下さい」と言う店長。

 

店長が「一週間時間を下さい」と言っていたことを、山縣と川合に打ち明ける伊賀。
山縣は、店長が猛牛太郎に戻ってしまったら、その分の仕事が自分たちに降りかかると心配している。
そこへ仮名子がやって来る。
揚げたてのコロッケを頬張る仮名子を背に、店長の件はオーナーには内緒、と話している山縣と川合。

ロッカールームで退職願を見つめる店長。

みんなで賄いを食べようとしたところで、「話がある」と切り出す。
ホスピタリティを重視すれば店は繁盛する。
それは牛丼屋でもフレンチでも同じ。
それを立証するためにも、一週間好きなようにやらせてくれませんか?
経営の在り方、店長としての在り方をきちんと確かめたいと言う。
一週間やってダメなら…(この店を辞める)と心の声。
「好きにしたら?」と仮名子。
店長を励ます山縣。辞めてほしくなくて必死。

 

開店の時間を迎えたロワン・ディシー。
お箸を所望するお年寄りの団体客。
ホスピタリティを重視し、割り箸を出すよう伊賀に命じる店長。
お箸でフレンチを食べるお年寄りたちに眉をひそめる仮名子。
「レストランはホスピタリティだけじゃダメよ…」

レストランに必要な、ホスピタリティ以外のものとは…?
真面目に考えている伊賀に、仮名子の口からでまかせを気にしたら駄目だと言う店長。

その後も、

  • マヨネーズを所望する女性客
  • 煎茶を所望する男性客
  • スマホを充電してもらうひょっこりはん
  • 肉を一口サイズにカットしてほしいと言う女性客

の対応に追われ、しまいにはワインのシミ抜きしている店長。
女性客に返すと、サービスが良いとほめられるが…。

f:id:matchadrama:20190820133344p:plain

 

一週間後。
ホスピタリティを重視した結果、客がやりたい放題に。
若い客にも箸を出し、ケーキの持ち込みも許している。
料理に持参のソースをかける男性客の姿も。
店にやって来た近所の常連客・鱸(田口浩正)が「最近、店の雰囲気変わった?」と言うほど。

 

閉店後。
「これが店長の目指した店の在り方?ここ…フレンチレストランよね?」と仮名子。
確かにこんな騒ぎじゃフレンチレストランと言えない…。
ホスピタリティで息が詰まりそうだと言う店長。
ホスピタリティより大切なのは店の在り方。
やっとわかったようね、と去ろうとする仮名子を呼び止める店長。
仮名子に聞きたいことがあると言う。
「お答え次第では…」と退職願を逆さまに取り出す店長。
「この店を辞めさせていただきます。」
まずはターゲットの客層。
ターゲットは熟年サラリーマンだと言う仮名子。
ワインの値段設定までは考えが妥当だったが、単価や原価率に話が及ぶと適当に発言していることが露呈する。
「こんないい加減な店じゃ、店長としての手腕が発揮できない」と肩を落とす店長。
この一週間、店を繁盛させるために必死になってやってきたのに…
しかし「なぜ繁盛させなきゃいけないの?店が潰れさえしなきゃ文句は言わない。」と仮名子。
「店長はこの一週間、楽しかった?前の方が楽しそうに見えたけど。
お客さんに寄り添おうとして息苦しくなってたんじゃない?けど、一番大事なのは自分。」
更に言えば、仮名子が快適かどうか。
それがこの店の在り方。
退職願を見つめる店長。
「わかりました。」

 

翌日。
常連の小枝と幹が一緒に来店。
笑顔で案内する店長。辞めるのはやめたらしい。

もう、マヨネーズも箸もない。
所望してくる客をかわすのは川合のスマイル。

実は伊賀たちの話を聞いていた仮名子。
店長が辞めようとしていることを知った上で、あえて一週間好きにやらせ、気づかせようとしたらしい。他の人を探すのが面倒くさいから。代わりの人がいるならいつ辞めてもいいと言っている。
それを聞いて言葉を失う伊賀。
「この話は墓場まで持って行こう…」

 

猛牛太郎に謝りに行く店長。
まかないに牛丼を持ち帰る。
これからは、仮名子に合わせ、ゆるっゆるでいくと言う店長を若干心配している伊賀。

 

9ヶ月後。
伊賀の心配をよそに、ロワン・ディシーは無事開店1周年を迎えていた。
色とりどりの花輪がたくさん。
そんな中、川合が「謎のさとう様の予約が6件」というミスをしでかす。
シェフに伝えたらまた塩分が…と心配するみんなだったが、「何とかなるって~。」と笑顔のシェフ。

 

 

 

感想

ホスピタリティと店の在り方という、意外に真面目なテーマ。
お客さんの要望をできる限り聞き入れるのも大事だけど、線引きは必要。
個人でやっているような小さなお店なら尚更。
やってあげようと思えば何でもできるけど、キリがないから…。

フレンチでお箸、ケーキの持ち込み、なしでしょう。
個室で他の客から見えず、事前に打診があれば可能かなって気もするけど。
でも料理教室で作ったケーキはなぁ。
家で分けろ。
図々しくて腹が立ったよ。

常連さんが仲良くなっているのが微笑ましかった。
小枝さんと幹さんという名前もGOOD。
小枝さんは耳鼻咽喉科で働いていて、幹さんの耳の形がなんとかかんとか言っていたけど、気になるw

このドラマは仮名子のファッションショーも楽しみのひとつ。

matchadress.com

奇抜だけど、色合わせとかアクセサリーのチョイスとか参考になるよ。

川合くんのぶりっ子もだんだん気にならなくなってきた。
初めてのフレンチで緊張しているお客さんは、川合くんみたいなスタッフがいたら安心するかもしれない。
伊賀くんだと余計緊張しちゃう。
中間くらいのスタッフがほしいよね。
前回の峰くん!カムバーック!

次回も楽しみ。

 

 

 

にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村