抹茶のドラマ感想

ネタバレありのドラマ感想です。

ノーサイド・ゲーム 6話 あらすじと感想

ノーサイド・ゲーム 6話 ネタバレありのあらすじと感想です。

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あらすじ

プラチナリーグ優勝はサイクロンズ。
アストロズは2位だった。

優勝にはあと一歩、いや半歩及ばなかったが、よくやったと選手たちを労う君嶋(大泉洋)。
しかし選手たちの表情は硬い。
「来シーズン、アストロズは廃部になってしまうのでしょうか。」
みんなの不安を代表して言うキャプテンのテツ(高橋光臣)。
君嶋は
「あのサイクロンズと堂々と優勝争いをしたアストロズを廃部になんかできるわけがない。心配無用。」
と言うが…。

 

“優勝して本社に戻る。”
そう戦略を立てていた君嶋にとって、2位も最下位も意味は同じ。
何より14億円の赤字という大きな問題が残っている。

 

柴門(大谷亮平)に会っている七尾圭太(眞栄田郷敦)。
「柴門さん、俺…」

 

役員会議で今年も14億の予算をお願いする君嶋。
昨シーズン、アストロズはプラチナリーグ2位という結果を出し、観客動員数も例年に比べて飛躍的に向上した。
しかし、滝川(上川隆也)に1億か2億かと聞かれた収支の改善は5500万円。
14億かけてたったの5500万円。
こんなバカげたことにこれ以上払う必要はないのでは、と滝川。
頷く役員たち。

君嶋はホームページに寄せられた声援の声、ジュニアアストロズを結成して子供たちの育成を行っていることなどを挙げ、
「予算案にご理解をいただけないでしょうか。」と頭を下げる。

ラグビー贔屓の島本社長(西郷輝彦)も、ライバル会社の日本モーターズに負けたまま終わるつもりかと役員たちに訴えかけるが、このまま巨額の予算を使いながらサイクロンズに負け続けているようでは、社員の士気は下がり、ラグビー部への批判の声もさらに大きくなると言う滝川。
「責任を問う声は社長にも及ぶかもしれません。」
「…それはやむをえないだろうな。」
腹を括る社長。
「サイクロンズを倒して優勝だ!」どうしても廃部にしたくない

 

今年の14億の予算は何とか通ったと部員たちに報告する君嶋。
喜ぶ部員たち。
君嶋は浮かない顔。
予算が通ったのは社長が自分の進退をかけたからだと柴門に打ち明ける。
今年が本当にラストチャンスかもしれない。


カザマ商事の買収に歯止めをかけたい脇坂(石川禅)。
大学の同期だったということが発覚した滝川と風間社長(中村芝翫)の件も調査を続けているが、あの滝川がそう簡単にボロを出すとは思えない。
君嶋に本社に戻ってこいと言う。
本社に戻るとしたら、カザマ商事の買収が決まりそうな今しかない。
経営戦略室に戻って一緒に戦ってほしい。

 

真希(松たか子)も驚く。
滝川と脇坂は同期入社。
今は滝川の力が大きいが、自分が本社に戻れば一緒に社長を盛り立てることができると言う君嶋。
「で?博人(市川右近)はどうするの?
ラグビーに巻き込んでおいて、一度も試合に出ないうちにチームがなくなっちゃうなんてことないでしょうね?」
そうならないように、アストロズの今後の方針を固めた上で本社に戻ると言う。

 

根本的な問題はプラチナリーグという組織そのものにある。
昨シーズンのアストロズの収益5500万円は、主にチケット販売によるもの。
日本蹴球協会からチケットを安く仕入れ、利益を上乗せして販売し、得たものだ。
一方、販売の大本である協会からの分配金はゼロ。
これはアストロズの試合以外には客が入らなかったということ。
組織全体が変わらないと、アストロズだけが頑張っても意味がない。
今度のGM会議で提案してみると言う君嶋。
しかしラグビー界は完全なる縦社会。
一番上の人間が首を縦に振らなきゃ何も変わらないと言う柴門。
専務理事の木戸(尾藤イサオ)よりその上、会長の富永(橋幸夫)に目をつけられたらラグビー界では生きていけないらしい。

「やってやるよ。GMとしての最後の仕事だ。」
一人呟く君嶋。

 

GM会議。
会長の富永が挨拶に来る。
立ち上がるみんな。
今度日本でラグビーのワールドカップが開催されるので、力添えをお願いしたいと言い、次の予定があると出て行く富永。

君嶋は木戸に本日の議題に加えてほしいことがあると申し出、プラチナリーグの興行の採算を改善できるように仕組みを考えてほしいと、まとめてきた資料を配る。
「プラチナリーグ 採算改善 提案書」

まずはファン獲得のため、地域密着型にする。
つまり、試合はホーム&アウェイにして、各チームと二度当たるようにする。
試合数が倍になるので、それは期間を長くするとかチーム数を削るとかする。

そうすれば分配金も増えていくのではと提案するが、
「長年続けてきたやり方は変えられない。」
と反論するサイクロンズのGM・鍵原(松尾諭)。
しかし君嶋は、他のチームだって採算が取れずに相当苦労しているはずだと言う。
客が集まらなければ利益は上がらない。
「この場で変えていきませんか?」
頷くGMもいるが、木戸が
「ラグビーは金儲けの道具ではない。これは富永会長のご意向ですよ。」
と声を荒げると、みんな下を向いてしまう。

 

「ラグビーが金儲けじゃないなら、プラチナリーグって一体何なんだ?!」
と柴門に愚痴をこぼす君嶋。
協会の連中にとってラグビーは何なんだ!
佐倉(笹本玲奈)も、もし来年度の予算が減らされたりしたら、また選手まで減らさなくてはならない、とうなだれる。
それをドアの隙間から本波(天野義久)が聞いていた。

 

そんな中、滝川から工場視察の件で話があると呼ばれる君嶋。
AI導入について反発する社員たちを説得するよう言われる。
これはラグビーと違って有益な投資だと。
ラグビーは今期2位になったが、根本的な問題は何も解決していないのでは?
分かっていて何もできないと言うなら、君嶋がラグビー部のGMである意味などない。
君にとってGMとは何なんだ?と詰め寄られる。

 

ジュニアアストロズの練習を見ている君嶋。
ダントツに上手な龍一。
博人はベンチで応援。
「Bチームにも入れなかったのか。何て励まそうかな…。」と君嶋。
飲み物とおやつの休憩に入る。
佐々(林家たま平)に駆け寄る博人。
「佐々コーチ!パス教えて!」
おやつを食べずに練習する博人。
「試合出たいから。負けたくないから!」可愛い!頑張れ!

 

「そろそろ腹は決まったか?」
と電話をかけてきた脇坂。
歯切れの悪い君嶋。

柴門と本波が話があるとやってくる。

部員たちを集め、本波からみんなに話したいことがあると伝える君嶋。
「引退しようと思っている。」
と言う本波。
体が限界だと言う。
それに、ラグビー部にお金がかかることに批判の声が上がっているのもわかっている。
アストロズに迷惑をかけたくないし、無駄なお金を使ってほしくない。
ラグビーを続けようか迷っていた自分に声をかけてくれたアストロズ、ラグビーで生きる人生を与えてくれたアストロズに感謝している。
去年は絶対優勝して恩返しがしたかった。
それが叶わなかったのが悔しい。
でもアストロズはまだまだ強くなる。
今年はきっとやってくれる。
自分もコーチとして手伝うと話す本波。

 

グラウンドの真ん中で大の字になる君嶋。
これまでのことを思い返す。
最初の頃、
「リーグ残留でいい?
はなからトップを狙わなければ勝てるものも勝てない。
君たちのその目標がすでに負け犬なんだよ!」
と選手たちに言ったこと。
そして浮かんでくる、本社に戻ってこいという脇坂の顔。

 

脇坂に話しに行く君嶋。
自分は今まではどんな仕事でも成果を上げてきたつもりだ。
カザマ商事の買収も滝川に逆らってまで反対して勝った。
でも昨シーズン、アストロズのGMとして目標を達成できなかった。
勝てなかった。
このまま本社に戻ったとしても、仕事を果たせなかったという事実はずっとつきまとう。
もしも次に会社の命運を左右するような大きな決断を迫られたとしても、きっと迷いが出る。
それでは駄目。負けたままでは終われない。
「もう一年戦わせてください。
アストロズとともに戦い、勝った上で本社に戻ります。」
しかし
「一旦断った以上、俺から声をかけることはもうないぞ。」
と言う脇坂。意外と非情。いや、前から思ってた。
「はい。」

 

「博人は頑張っている。」と真希に話している君嶋。
本社に戻る話は断ったと打ち明ける。
「自分でもバカだとは思っているけど、このまま負けたままじゃどうしても戻れない。ごめん。」
わかった、と真希。
「負けたまま戻れないならしょうがない。やるからには勝ちなさいよ!」

 

滝川と会食している風間。
買収時期はいつ頃になるか気にしている。
今はまだデューデリの途中らしい。
デューデリとは。

デューデリジェンス(Due Diligence)
企業の資産価値を適正に評価するための詳細な調査。

それが片付いても、正式な契約内容の準備でまたひと月かかる。
風間は金をもらってさっさと引退したいらしい。
買収が成功したら滝川にも礼をはずむと言っている。

 

アストロズがこの一年積み重ねてきた財産。
それはこの地域のファン。
ファンにお礼がしたいと、ファン感謝祭を開催することに。

海外事業部
理彩(山崎紘菜)と夏帆(南端まいな)をファン感謝祭に誘うレナ(阿部純子)。
圭太を誘えば?と理彩に言われる。
「日曜日、暇?」
しかし圭太は用事があるらしい。
パソコンの画面を見ながら、写真のレイアウトに手こずっている。
「そんなにのんびりしていて、よくトキワに入れたわね。」
と茶化すレナ。

 

アストロズがファン感謝祭で紅白戦をすると知った津田(渡辺裕之)と鍵原。
今年のアストロズの戦力がどんなものか、アナリストを送り込むことに。
あと「例の件」も進めているらしい。

 

感謝祭の準備をしている選手たち。
君嶋は自分の仕事をすると言い、蹴球協会の木戸の元へ。

先日提出した採算改善の提案書。
理事会ではどの案も見送りにすることになったと言われる。
「長く続いた伝統がありますし…」

君嶋はこのままではプラチナリーグは先細りすると訴えるが、
ラグビーは金儲けの道具ではないと言われる。
またその妙な能書き…と呆れる君嶋。

富永会長の意向がなんだ?
君嶋はラグビーの素人。
権威に逆らってこの世界から追放されても痛くも痒くもない。
そもそも君嶋はラグビー自体好きではないのだ。

鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている木戸。

「でもあなた方はラグビーを愛しているのではないのですか?
ラグビーの発展が使命ではないのですか?
だったら一番大事にしなければならないのは、ラグビーを愛するファンであり、これからラグビーを好きになるファンを育てることじゃないんですか?
そこに目を向けず、伝統という名の古びた化石ばかり大事にして何の発展があるっていうんですか。」

かっかっ化石ぃ??

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「提案書は何度でも出させていただきます。
ラグビーが金儲けじゃないなんてただの言い逃れだ。
狭い世界では通用しても、我々サラリーマンの世界には通用しない。
覚悟しておいてください。
あなた達が変わるまで私は何度でもぶつかります。」

 

トキワ自動車研究所の星野(入江甚儀)がテツに電話を。
君嶋に会わせてほしいと言う。
二人は同期らしい。

2年前に起こった事故について君嶋に話し始める星野。
白水商船のタンカーがイギリス沖で座礁し、死者も出た事故。
原油が数十万キロリットルも流出して深刻な環境汚染を引き起こした。
星野はこの事故の調査に関して、タンカーのエンジンに使われていたバンカーオイルの分析の仕事をしていた。
そのバンカーオイルを取り扱っていた商社はカザマ商事だと言う。
この座礁事故の原因はカザマ商事のオイルかもしれない。
まだ断定はできないが、買収の話を聞いてこのまま黙っていていいのかと思い、君嶋に連絡してきたのだった。

ちょうど今、トキワ自動車はカザマ商事の企業精査を行っている。
カザマ商事の扱う商品に問題があれば必ずチェックが入るはず。
しかし万が一ということもあるからと、君嶋も調べることに。

その頃、カザマ商事のデューデリジェンス報告書に目を通している滝川。

 

そんな中迎えたアストロズ ファン感謝祭
賑わう会場。
ユニフォームに浜畑(廣瀬俊朗)のサインをもらい、喜ぶレナ。
プロテインの試飲会に誘われて断る理彩と夏帆。飲んでみればいいのに

 

紅白戦が始まる。
スタメン組と控え組で分かれている。

送り込んだアナリストが撮影している紅白戦の映像を見ている津田。

一方的な試合になるかと思われたが、控え組もなかなかやる。
スタメン組に果敢にタックルをかける控え組の選手。
目を見張る津田。
控え組のその選手は、七尾圭太。
びっくりする海外事業部の女子たち。
星野もびっくり。
誰だこいつは?と津田。
ボールを持って走る圭太。点を決める。

 

実は柴門にラグビーがしたいと言っていた圭太。
《アストロズの人たちと一緒にラグビーがしたいです。》
チームに加入して3ヶ月。だいぶなじんできた。
君嶋が圭太にラグビーをやるチャンスを与えたと言う柴門。

 

ハーフタイム。
勝ちたい!と鬼気迫る控え組選手たちに、
「もっと楽しめばいいじゃないですか。」と言い放つ圭太。

後半戦。
佐々のパスを受け取った圭太。
ドロップゴールを決める。
ドロップゴールは、ボールを一回地面にバウンドさせてから蹴る難しいキック。
ボールはどこに転がるかわからないし、前からはディフェンスが迫ってくる。
ましてやあの距離から蹴って入れるなんて神業らしい。
早口で解説してくれたレナ。
スタメン組との点差が縮む。
また蹴った圭太。
スタメン組の点を越える。

ラストワンプレー。
スタメン組の意地をかけ、浜畑が走る。
浜畑の足を掴む圭太。
浜畑が倒れる。
ノーサイド。
勝った控え組。
湧く観客。

これは誰がレギュラーになってもおかしくない、このチームでもう一度挑戦するぞ!と君嶋。
「新生アストロズ、スタートだ!」

 

「柴門め。こんな隠し玉を用意しているとはなぁ。」柴門め。

「手を打っておいてよかった…」
と、浜畑の映像を見ながら呟く津田。

 

鍵原と面会している浜畑。

 

 

 

感想

浜畑~!
浜畑って何を考えているのかよくわからないところがあるけど、浜畑役の廣瀬俊朗さんは本物のラガーマン。元日本代表選手だったみたい。
ノーサイド・ゲームが俳優デビューのようです。
目の演技に慣れていない感じが浜畑の役には合ってる。
え、サイクロンズ行っちゃうの?
でも浜畑ならアストロズを裏切らないよね?
ってハラハラするけど、目で訴えるタイプの浜畑だと、すぐ答えがわかっちゃう気がする。

津田さんが文字通り黒くて良い悪役。
柴門め…
「め」ってなかなか言わないよね。
雑魚だと思っている割には、アストロズのことが気になって気になってしょうがない様子。

アストロズのことが気になって仕方がないといえば、やっぱり滝川さんもね。
プラチナリーグで2位になったものの、収益面での根本的な問題は全然解決していなくて、解決しようにも蹴球協会を敵に回すようなものなので難しいということもきちんと把握しているようだ。
その上で君嶋を挑発して、収益を上げさせ、アストロズを存続させようとしているように思える。
ラグビー大好きじゃん。
昔何があったのか気になる。

やっと七尾圭太がアストロズに入りました~。
無邪気な顔で先輩方に「もっと楽しめばいいじゃないですか!」って。
才能がある者の余裕なのでしょうか。
オフィスでの仕事は苦手みたいだったから、アストロズに入って良かったよ…。
ラグビーはやらないにしても、なぜサラリーマンになろうとしていたのか謎。
もっと向いてることはあったと思うよ。

レナの早口の解説が面白かった。
一回聞いただけじゃ意味は全然わからなかったけど、圭太がすごいことをしたというのと、ラグビーが大好きなんだなぁってのは伝わってきた。
レナは海外事業部の仕事ができるのかもしれないけど、府中工場に来て佐倉さんと仕事したらいいんじゃないのかな。

次回も楽しみ。

 

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