スカーレット第14週「新しい風が吹いて」
ネタバレありのあらすじと感想です。
- 第14週「新しい風が吹いて」 あらすじ
- 第79話(1/6)あらすじと感想
- 第80話(1/7)あらすじと感想
- 第81話(1/8)あらすじと感想
- 第82話(1/9)あらすじと感想
- 第83話(1/10)あらすじと感想
- 第84話(1/11)あらすじと感想
第14週「新しい風が吹いて」 あらすじ
喜美子(戸田恵梨香)が初めての作品を作ってから3年。
喜美子は八郎(松下洸平)を支えることに専念しているが、八郎は金賞受賞作品を超える作品を生み出すことができず、行き詰まりを感じていた。そんな折、深野心仙(イッセー尾形)の元で共に絵付けをした兄弟子の池ノ内(夙川アトム)と磯貝(三谷昌登)が弟子入り志望の三津(黒島結菜)という若い女性を連れて来た。
八郎は難色を示すが、美大出身で明るい性格の三津が八郎のよい刺激になると考えた喜美子は、三津を弟子にするよう後押しして、受け入れることに。早速、三津は新しい材料を取り入れることを提案するが、信楽の土にこだわる八郎はそれを拒否する。
喜美子も「前に作った物を壊してでも前に進もう」と説得するが、八郎は「喜美子と僕は違う人間や」と反発。
ついには三津に「好きやけど喜美子が横におられるとしんどい」と告白するのだった。公式サイトより
第79話(1/6)あらすじと感想
父・常治が亡くなって3年。時は昭和44年(1969)1月。
■日本初のホームセンター1号店
■テレビアニメ『サザエさん』放送開始
■赤坂東急ホテルが開業
■人類初の月面着陸
■日本銀行が五百円札を発行
■日本で初めて現金自動支払機を設置
■東京・池袋に「パルコ」開店
■東京・世田谷に玉川高島屋開店
■首都圏に大雪が降る
■西名阪自動車道が全線開通
■グリーン車、普通車制導入
■箱根彫刻の森美術館開館
引用元:
喜美子は31歳になりました。
フカ先生とは年賀状のやり取りが続いています。
小学生になった武志はテレビをほしがっています。
この時代は白黒からカラーに移行していく時代のようで、白黒テレビの世帯普及率は9割を超えていたみたいですが、川原家には白黒テレビもなかったのかな。
相変わらず貧乏…。炊飯器と冷蔵庫はあったけど。
八郎は金賞の受賞したことで陶芸家として世間から認められ、出品作が高値で売れることもあり、生活は少しは楽になっているようです。
銀座での個展も決まりました。すごいよね、東京だよ!
しかし、前回の個展で売れ残った作品は銀座でも売れないだろうと言われたらしく、新しく目玉になるような素晴らしい作品を作らないといけないのです。
素晴らしい作品って何だろう…とスランプに陥っている八郎。
また、窯業研究所の柴田さんに頼まれて、弟子を二人受け入れていますが、ケンカばかりでダメダメなやつらなので、辞めさせる模様。
先週から夫婦のすれ違いが描かれていましたが、常治が亡くなって3年経ってもその溝は埋まりませんでした。
武志を寝かしつけたあと、工房で過ごす夫婦の大切な時間も丁寧に描かれていましたが、こんな思いやりのある二人でもすれ違ってしまうのだと切ない気持ちになりました。
すれ違い方が優しいけどね。
マツさんは忙しい喜美子の代わりに、学校の“おかあさん合唱団”に参加することになったようです。
常治がいたら許されてなかっただろうから、マツさんにも楽しみができて良かったよね。
結婚したら夫の後ろに下がるのが当然の時代。
喜美子も八郎の後ろを10歩も20歩も下がって歩いているらしいです。(照子談)
照子もすっかり普通のおばちゃんになって。
百合子は信作と二人であかまつに飲みに行く仲になりました。
女子が気軽に飲み屋に行ける時代になってきたんでしょうかね。
そしてそして、テレビの話題が出たことで、近い将来、テレビを手に入れた喜美子が画面越しに「信楽太郎」を目にすることを期待しています。
第80話(1/7)あらすじと感想
窯業研究所の柴田さんは、喜美子のことを八郎の妻として綺麗にしてればよいと思ってるようです。
あくまでも奥さんは裏方。
それを聞いていた信作は、お茶入れて掃除して弟子の面倒見て…といつも裏方に徹している喜美子を「らしくない」と指摘します。
「今の喜美子は喜美子じゃない。我慢してたら歪む。いつか爆発する。」
八郎のためなんだけどね。
八郎もそれは気になっていたようで、喜美子の作品を「日本陶磁器次世代展」に応募しようと言い出します。
陶芸はまだまだ男の世界だけど、新しくできたこの次世代展なら、女性陶芸家も比較的受け入れてくれやすいのではと言ってます。
喜美子は普段は八郎の10歩も20歩も下がって奥様してましたが、釉薬の勉強は怠っていなかった様子。
八郎が出したい色の釉薬の調合についてペラペラと説明してました。
八郎は驚いてましたね。
「すごいな喜美子。さすがや、大したもんや。」
喜美子を見つめる八郎の表情。
単純な驚きの他に、自分を超えてしまうのはという焦り、でも才能のある妻を羽ばたかせてやりたいという葛藤も感じました。
第81話(1/8)あらすじと感想
フカ先生の1番弟子と2番弟子が川原家にやってきました。
マツさんが買い物中にばったり会ったのだとか。
10年ぶりの再会です。
その二人が連れてきた松永三津(黒島結菜)。
東京の美術大学を卒業して、陶芸の修行をしようと思った三津。
でも若い女性ということでどこからも断られてしまったようです。
2番弟子の伝で喜美子の元へやってきたのでした。
でも、個展もあるし余裕がないと断る八郎。
三津もここが最後の砦とばかりに諦めません。
焼き物の産地をたった一人で回り、集めたという原材料に使えそうな素材を次々と披露します。
でも八郎はよその土地で採れたものは使わないとこだわっているので、見向きもしません。
三津に「頑固オヤジちゃん」と言われてましたw
喜美子が次世代展に応募することについて、美術商は「銀座の個展の前に奥さんが目立ったらどうする?」とあまり良い顔をしていませんでした。
豊富な知識に裏打ちされた自由奔放な作品ほど怖いものはないと言っている美術商。
八郎の作品はすっかり落ち着いてしまったよう。
喜美子の応募作はすでに作ってあった作品にする予定だったみたいですが、喜美子は新しく作ると言ってます。
さて、ケンカばかりするので辞めさせた弟子二人ですが、夜中こっそり工房に忍び込んできました。
それに気づいた三津は…
第82話(1/9)あらすじと感想
辞めさせられた弟子二人が探していたのは、八郎の釉薬ノート。
知識を盗もうという魂胆でした。
でも実際に盗んだのは喜美子と八郎の「夫婦ノート」だったようでw
他に盗られたものはなかったものの、思い出を盗まれるのも悲しい。
そこへノートを持った三津がやってきました。
忍び込むところを見かけた三津は追いかけて取り返したようですね。強い。
ちなみに喜美子たちの「離れ」は常治の言いつけで鍵を取り付けていなかった模様。危ないよ。ありえない!田舎ならでは?
でもこれを機に鍵をつけることになったようで良かったです。
喜美子は50年後も八郎といる未来を信じているようですが、視聴者はだんだんわかってきてるよね…。
最初は三津のことなど眼中になかった八郎ですが、三津が元彼と別れた理由を聞いてぐさっとやられました。
三津の元彼も陶芸をやっていて、陶芸展で奨励賞をとったそうです
元彼はひらめき型の天才肌で、行き詰る三津の横でどんどん新しい作品を作っていく…。
「才能のある人は無意識に人を傷つける」と話す三津。
喜美子が次世代展に応募する作品を新たに作るのは、行き詰っている八郎を励ますためだったのですが、それも八郎にとってはプレッシャーになっているみたいだよね。
さて、その頃信作は百合子への思いを募らせていました。
百合子にはまだその気はないみたいだけど、信作の両親もマツに話すほど、本気みたいです。
第83話(1/10)あらすじと感想
三津は思ったことをズバズバ言うタイプなので、八郎にも「新しいものを取り入れなければだめだ」とはっきり言います。
八郎は面白くないみたいだけど、喜美子は今の八郎には三津のような新しい風が必要なのではと思い、三津を弟子にするように八郎に頼みます。
土を替えてみてはと八郎に言う三津。
フカ先生からの年賀状に描かれた美しい青色を陶芸に再現しようとしていると思った様子。
口出しされたことに不快感をあらわにする八郎だけど、喜美子も土を替えてみたら?と。
でもそういうことは窯業研究所の柴田さんにもとっくに言われているらしい。
八郎はあくまでもここらへんの材料で作りたいらしいんだね。
信楽の土が好きでここに来たから。
常治みたいにここに根っこを生やして生きていきたいんだと。
それが八郎を苦しめているのでは?
いったん作ったものを壊さなくてはいけないのでは?
と思った喜美子は
「壊そうや、一緒に。壊して前に進もう。」
と言いますが、八郎はそうじゃないんだね。
あ~頑固!八郎、頑固!
優しいけど頑固!
その頃信作は…
引いたおみくじが5回とも「凶」で落ち込んでいましたw
おみくじに書かれた「命と同じくらい大切なものを失う可能性」に、「今やったら百合子やな」と言う信作。
だんだん信作を意識していく百合子。
ちなみに百合子は「大吉」✨
穴の開いた靴下を繕っているのを貧乏くさいと言っている武志。
八郎が陶芸家で「先生」と呼ばれ、銀座で個展も開くし、みんなにもすごいと言われ、川原家がお金持ちだと思っている様子。
普及率9割の時代にテレビがないのに…
喜美子との漫才みたいな掛け合いが可笑しかったw
もうええわ。
ありがとうございました~。
第84話(1/11)あらすじと感想
喜美子の服装がだんだん近代的になってきてる。
喜美子が作った、次世代展に応募する作品は「春のお皿」。
柴田さんには平凡だと言われたけど、奇をてらわない方がいいと思ったらしい。
控え目だけど桜の模様がついた可愛らしい大皿です。
八郎のために新しく作った作品だけど、八郎の作品作りは難航中。
フカ先生の絵葉書の青色、やっぱり出したいみたい。
2ヶ月後。
弟子となり、すっかり川原家になじんでいる三津。
百合子と同じ部屋で寝泊まりし、家事も手伝っている様子。
忙しい八郎に代わり、喜美子が三津に陶芸を教えることになりました。
教えるとなると厳しい喜美子。
教わっている三津を見て、八郎は喜美子がコーヒー茶わんを作った時のことを思い出していました。
そこからあっという間。
「僕を超えよった」と言う八郎。
才能のある人間は無意識に人を傷つける。
うまくいかない自分の横で作品を次々作る喜美子。
「喜美子が隣にいるのはしんどい」
八郎がそんな気持ちを吐露しているとも知らず、おむすびに顔をつけながら笑っている喜美子が切なかったですね…。
八郎の辛さもわかるけど、才能があるばっかりに好きな人にこんな風に思われてしまう喜美子も可哀想。
どんなに周りからチヤホヤされても、才能のある人は孤独なのかもしれないな…と。
喜美子はまだチヤホヤされてないけど。
その頃信作は…
信楽は合併の危機なのか、合併したら役場に信作の席なんかなくなる、若い者が頑張らないとと上司に脅され(お酒の席での話だけどね)、一緒に家庭を築いて人口増大に貢献しようと百合子に変なプロポーズをしていましたw
「何言ってんの」と袖にされるかと思いきや、百合子があかまつに行くようになった理由を言い当てたことで上手くいきそうです。
確かに真面目な百合子があかまつに通うのはちょっと違和感がありましたよね。
百合子があかまつに行くようになったのは、常治がよく行っていた店だから。
お父ちゃんはどんな店で飲んでたんだろう、一緒に飲んでみたかったな…
「お父ちゃんが恋しくなると行ってる」と言う信作。
「うち、人口増大に貢献してもええよ。家庭を築いてもええよ。結婚前提にお付き合いする?」
多数決を採ってるシーンが可愛かったです。
今の喜美子が喜美子らしくないことを指摘したり、百合子があかまつに通う理由をわかっていたりと、信作って観察眼鋭いよね。
こういう瞬間に、子供の頃の陰気な信作が脳裏をよぎります。(褒めてる)
信作の子供時代の子役、良かった。
喜美子と八郎がすれ違っていく陰で、密かに思いを通じ合わせていった信作と百合子の対比が切ない週でした。
直子の商売も一応順調のようですが、次週は一波乱ありそう。
温厚なお母ちゃんが大暴れ?
気になります。