「G線上のあなたと私」1話のあらすじと感想です。
大人の音楽教室は無駄なのか?
「大人の音楽教室」
この世に、これほど無駄なものがあるだろうか。
決して安くないお金と貴重な時間を費やして、大して上手くもならないのに、楽器が弾けるようになって、一体何の役に立つの?
「G線上のあなたと私」は大人のバイオリン教室を舞台にしたドラマなのに、こんな問いかけで始まりますw
私個人の考えとしては、無駄だとは思いません。
確かに大人になってから楽器を習い始めても、プロになれるわけでもなければ、先生になれるわけでもありません。
お金と時間という点で考えると、貴重なそれらをただ消費するだけの愚かな行為とも言えるでしょう(そこまでは言ってない)。
しかし楽器は、弾くこと自体に意味があるのです。
この曲いいなと思った時に、簡単なアレンジでもいいから弾くことができれば、嬉しいし楽しい。
ある程度弾けるようになるまでは、ひたすら練習あるのみです。
人によっては面白くなくてそこで辞めてしまうかもしれません。
でも簡単な曲でも良いのです。
一曲でもスラスラと弾けるようになれば、その楽しさがわかるはず。
何度も練習して難しい曲が弾けるようになればものすごい達成感が味わえますし、熱中して楽器を奏でる時間はストレス解消にもなります。
お金と時間を無駄に消費するだけかと思われた愚かな行為も、見方を変えれば人生を豊かにする行為になるのです。
ま。ある程度時間とお金に余裕がある人間の、贅沢な趣味には違いないですね。
そんな大人の音楽教室にやってきた、年齢も境遇も違う3人の男女。
- 小暮 也映子(波留) 27歳 無職
- 北河 幸恵(松下由樹) 46歳 主婦
- 加瀬 理人(中川大志) 19歳 大学生
「G線上のアリア」とは
始まりはショッピングモールに響くバイオリンの音色でした。
曲名は
「G線上のアリア」
ジーせんじょう、とも、ゲーせんじょう、とも読みます。
作曲者はJ・S・バッハ。
バッハを知らない人はいないでしょう。
バロック時代の作曲家で“音楽の父”と呼ばれているあの人です。
バッハが作曲したのは
『管弦樂組曲第3番二長調』
という曲で、G線上のアリアの元になったのはこの2曲目。
それを別の人が編曲したものが現在の「G線上のアリア」です。
ところで、バイオリンには弦が4本あるのは知ってます?
4本のうち、一番低い音が出るはじっこの弦を「G線(げーせん)」と呼びます。
G線上のアリアはこのG線だけで演奏できるので、G線上のアリアと呼ばれているのです。
はい。勉強になりましたね。
あらすじと感想
この演奏は、ショッピングモールに入っている音楽教室のプロモーションのようです。
演奏していたのは、この音楽教室でバイオリン講師を務める久住眞於(桜井ユキ)。
その演奏に引き寄せられるように集まった3人。
也映子、幸恵、理人は眞於のクラスでバイオリンを習うことになりました。
也映子はシステムキッチンの会社に勤めていた元OLです。
。。。タカラスタンダードって名前が出てましたよね。
関係ありませんが、我が家のキッチンもタカラです。掃除しやすくてとても気に入っています。ありがとう。
也映子には社内恋愛の婚約者がいましたが、結婚式を目前に、他に好きな人ができたとフラれてしまいました。
退職の予定をひっくり返すわけにもいかず、そのまま仕事を辞めたので現在は無職です。
理人はもともと眞於の知り合いで、眞於のことが好きみたいです。
実は眞於は理人の兄・侑人(鈴木伸之)の婚約者だったのですが、3ヶ月前に別れたとか。
そして侑人は今、別の人と結婚しています。
侑人の妻・芙美(滝沢カレン)は妊娠中で、加瀬家で侑人の家族と同居しているようです。
両親も元気そうだし、侑人も働いているのになんで同居してるんだろうね。
芙美はすっかり加瀬家になじんでいる様子。
天真爛漫な態度を見る限り、眞於の存在は知らないっぽいけどどうなんでしょう。
バイオリンをギターだと勘違いした理人のお母さんは、理人がバンドを始めたと勘違いしているようです。
侑人にバンドメンバーを聞かれ、40代主婦とアラサーの元OLだと答える理人。
どんなバンドだよと突っ込まずにはいられませんし、3人でバンドを組んでいる画を想像すると笑いが止まりません。
順調にレッスンに通っている3人ですが、理人は人一倍真面目に練習しているらしく、女子二人より明らかに上手になっていってます。
いつもカラオケボックスで練習しているとか。
幸恵と也映子は10代の理人が可愛くて、つい女子のノリでからかってしまうことも。
そんな中、眞於が急な体調不良でレッスンが休みになるという出来事がありました。
理人はスポーツドリンクなどを持って眞於の家にお見舞いに行きますが、インフルかもしれないからと家には入れてもらえず。
また、自分たちは「音楽教室の講師と生徒」というだけの関係だとはっきり言われます。
この一件からも、眞於は理人のことを何とも思っていないのがわかりますね。
むしろ周りをうろつかれて迷惑とすら思っているかも。
そりゃそうだよなぁと。
ひどい捨てられ方をした元婚約者の弟になんて会いたくないでしょう。
その頃、也映子と幸恵はカラオケボックスで理人と眞於の話をしていました。
恋に不器用な理人を女子のノリで茶化しつつ。
10代の子の恋を大人がバカにしちゃいけないと思っていたら案の定。
いつの間にかカラオケボックスに来ていた理人が死んだ目で二人の話を聞いていました。
理人のことも誘っていたので、眞於の家に行ったあと来たんですね。
初恋を茶化された理人は完全に怒ってしまいました。
次のレッスンで、個人レッスンに変えたいと言い出します。
反省した也映子は理人に謝りに行きました。
自宅まで。
怖いよね普通に!
自宅に来られたら!
也映子を理人の彼女と勘違いした理人の母と芙美も女子のノリだったよ。
理人と出会ったことはご縁、奇跡だと力説する也映子。
運命を感じるとまで言っています。
やっぱ怖いわ!
大げさだと言いつつもここまでは大人しく聞いていた理人でしたが、也映子が自分と眞於を同列に語り出すと、突然噛み付いてきました。
也映子は婚約破棄された者同士、同じだという意味だったみたいですが。
「小暮さんと眞於さんが同じ…?全っ然違う!😡」
どうしたどうした。
眞於は侑人と別れるとき、その女の子供を堕ろせと暴れ、泣いてわめいてすがりついたようです。
その場面を見てしまった理人。
めっちゃ修羅場。10代の子にはトラウマなるわ。
それで、本気で好きになるというのはそういうことなのではないかと思ってしまったようなんだね。
也映子に、婚約者のことを本当に好きだったのかと問い詰めます。
本気で人を好きになるということを知っている人間であれば、人の恋愛を茶化したりできないはずだと。
帰ってきた侑人が、遠ざかっていく也映子を見て彼女か?とからかいつつ、也映子が背負っている楽器を見て、それがバイオリンだと気づきます。
理人がやっているのもバンドではなく、バイオリン?
「お前まさか…眞於に会ってる?」
理人が眞於に想いを寄せていることにも気づいてしまったようですね。
いたたまれなくなった理人は侑人に殴りかかります。→その結果、手を負傷
幸恵は義母と同居しています。
仲は良くない模様。
義母は井戸端会議で、幸恵がバイオリンを習い始め、夜遅くに酔っ払って帰ってくることを話していました。
そのせいで子育てを放棄しているとか、幸恵の浮気を疑うような発言まで。
我慢できなくなった幸恵は、帰ってきた義母に、浮気したのは自分ではなく夫だと暴露します。
「それを許すかわりにバイオリンを習わせてもらうことにしたんです。
お義母さんには言わないでおこうと思ったんですけど。ごめんなさい。」にこっ😊
スカッとジャパン。
でもこれでめげる義母ではないんですね~。
そんなある日、元婚約者から也映子に慰謝料が振り込まれました。
その額、46万円…。
。。。少な!って思って「婚約破棄 慰謝料 相場」で検索したら、相場は50~200万と出てきました。
もう少しで相場の最低額だったやん!
あと4万!
そもそもなんでそんな中途半端な額なの…。
でもその中途半端な額が、自分の彼への気持ちそのもののような気がした也映子なのでした。
理人に「本気で好きだったのか」と言われたこと気にしちゃってる。
だけど理人に色々言われたおかげで、也映子は自分の中でもやもやしていたものがやっとわかってきたのだとか。
元婚約者のことも本気で好きじゃなかったのかもしれないし、仕事にも大して情熱はなかったのかもしれない。
あっさり辞めちゃったし。
今、也映子にあるのは、あの時バイオリンを弾いてみたいと思った気持ちだけ。
何か目標がないと、明日から同息をすればいいかわからないくらい、自分にはもう何もない。
バイオリンを弾きたいと思うこと以外に前に進めるものが何もない。
苦しい胸の内を打ち明け、一緒に発表会に出てほしいと幸恵と理人にお願いします。
素直になれない理人は悲劇のヒロインぶる也映子をバカにし、也映子も応戦しそうになりますが、ここは年長の幸恵が一喝してうまく収まりました。
3人は一緒に発表会に出ることに。
結婚式の二次会で着る予定だったドレスを発表会で着ようとしている也映子。
。。。幸恵も理人も驚いていたけど、私はすごいわかるよ。
着たいよね。
せっかく買ったドレスだし。
服に罪はないし。
見る度に苦い思いが甦る呪いのドレスの情報を塗り替えて、次に進まないと。
発表会の曲目は3人一致で「G線上のアリア」を希望。
次回、ドキドキの発表会!
バイオリンが好きなので一話目面白かったです。
原作マンガの作者・いくえみ綾さんの作品、若い頃色々読んだ記憶があります。
『I LOVE HER』とか『バラ色の明日』とか。
『G線上のあなたと私』も原作読んでみたいな。
幸恵(松下由樹)がほんとに良い意味でそこらへんにいるおばちゃんで、也映子(波留)との掛け合いが面白かった。
理人(中川大志)に「男子~!」って言ってるシーンとかw
眞於役の桜井ユキさん。
こんなふんわりした役を演じてるの初めて見ました。
可愛い。
今までのイメージは『モンテ・クリスト伯』のエデルヴァとか、『絶対正義』のジャーナリスト役とかね。カッコイイ女のイメージだよね。
主役の3人はバイオリン初心者という設定なので、演奏しているシーンはご本人なのかな?と思ったり。
プロがあのように弾くのは逆に難しい気がするw
次回も楽しみです。