スカーレット第17週「涙のち晴れ」
ネタバレありのあらすじと感想です。
第17週「涙のち晴れ」 あらすじ
喜美子(戸田恵梨香)は、寄り添って眠っている八郎(松下洸平)と三津(黒島結菜)を見て動揺する。が、穴窯の炎はそれ以上に心をとらえていた。
直子(桜庭ななみ)と鮫島(正門良規)が結婚を決める。
一方、八郎への募る思いに耐えられず、三津は去っていく。
結局穴窯への最初の挑戦は失敗に終わる。
八郎は、喜美子自身のためにと、穴窯をいったん諦めて女性陶芸家としての名声を手にするようにと勧める。
だがどうしてもカケラの色を出したい喜美子には、納得できない。二度目も失敗に終わり、多額のまき代がかかる三度目に、八郎は強く反対する。
今度こそは、と、聞き入れない喜美子。八郎は家を出て行ってしまう。喜美子は、照子(大島優子)の説得にもかかわらず、ただ一人作品作りを続けるが、三度目の失敗にさすがに絶望する。
そんな喜美子に、百合子(福田麻由子)が大阪行きを提案する。喜美子は、久しぶりの大阪でちや子(水野美紀)を訪ね、住民運動に熱中している女性たちと知り合う。
ちや子との仕事を持つ女どうしの会話に、気持ちがほぐれていく。そして意外な形で雄太郎(木本武宏)と再会。大久保(三林京子)や喫茶「さえずり」のマスター(オール阪神)までもが…。
第97話(1/27)感想
子供の頃の風呂焚きの経験がここへきて役に立ちましたよ。
なかなか目標温度に達しなかった穴窯だけど、温度を上げるために薪をもっと細くしてみようと思いついたのでした。
八郎と三津が寄り添って寝ていたことなど遠い彼方の出来事のように、喜美子の目には穴窯しか見えてませんw
一度熱した穴窯が冷えるまで、4日もかかるそうです。
そしてその間に三津が出て行きました。
表向きは“穴窯なんてダッセーことやってられるか、時代は食洗器で洗える食器だぜ”ってふりをしながら、八郎への募る思いに耐えられず、出て行くのでした。
三津はまともな子だったね。
奥さんにマウントとりながら不倫を楽しむような子じゃなくて良かった。
それにしても夫婦の仲を引き裂くための登場だったのには違いない。
百合子とは良い友達になれそうだったのに、去る時は少し切なかったですよ~。さようなら~。
あとは、鮫島が直子にプロポーズしました。
よりにもよって「お義兄さんとお姉さんみたいな夫婦になろう」と。
夫婦が壊れかかっているこのタイミングで。しかも電話で。
プロポーズは成功したみたいだけど、この夫婦は何かと川原家に迷惑かけてきそうなので要警戒です。
そして作品を取り出す日。
焼きが甘く、喜美子の望んでいたあの焼き物の欠片の色は出ませんでした。
初めての窯たきは失敗。
第98話(1/28)感想
窯たきに失敗した喜美子を慰める武志が可愛かったです。
喜美子はこの失敗を次にいかそうと勉強していますが、美術商の佐久間さんは、どうせ穴窯が上手くいっても喜美子の作品は売れないと言ってます。
女だし、無名だし。
今の喜美子はただの陶芸好きのおばさんだと。
いくらなんでもひどい。
だけどそれが世の中の見る目だと言ってます。
喜美子と八郎で取材を受けた新聞記事にも、喜美子の名前や写真はなし。
「ただの陶芸好きのおばさん」がパワーワードすぎて、喜美子が登場するたびに頭の上にこの文字が漂っているのですが。
一生懸命勉強しているただの陶芸好きのおばさんの姿が哀しい。
このドラマ、「ただの陶芸好きのおばさんの一生」ですか。いやいや、まだこれからだと言い聞かせる。
ちなみに、1回の焼成にかかった薪の代金は15万。
大卒初任給が3~4万円の時代ですよね?
かわはら工房の収入がどれくらいあるのかわからないけど、さすがに高くてびっくり。薪って木なのにそんなにするの。
しかも、さらに25万使うつもりらしいです、喜美子。
八郎は佐久間さんに言われたこともあって、穴窯はいったんやめて、陶芸展で金賞を目指そうと喜美子に言いますが。
「なんでそんなこと言い出すん?」
穴窯やる気満々の喜美子はきょとん顔。
八郎は喜美子の載っていない新聞記事も見せました。
薪代をつぎ込む前に世間の認知度を上げよう。
八郎の言うことはもっともだと思うけど、自分のやりたいことを止められて、喜美子に火がついちゃった。
ここで三津とのことを言い出す。
寄り添って寝てたとこ見たと。気持ちはわかるけどちょっと卑怯。今その話してないし。
結局喜美子は意見を曲げず、25万つぎ込む宣言。
なのに、2回目も失敗。
武志のためのお金もつぎ込もうとしている喜美子。それがだめなら借金するとまで。
止める八郎。
八郎、頑張ってww
第99話(1/29)感想
喜美子は昔フカ先生が言っていた「お金がないことに気持ちが負けたらあかん」という言葉を盾に、穴窯3回目を目論んでいます。
でも、納得はしてないけど、一応八郎が言った「穴窯はいったん休もう」という意見を受け入れた様子。
未練がましく焼き物のかけらを見つめる喜美子。
そんな中、ようやく信作が結婚の挨拶に。
気心知れた相手と話していたらつい泣き出してしまった喜美子。
八郎の前では強がって泣けなかったのかな。同じ陶芸家だしね。いや、喜美子はただの陶芸好きのおばさん…←尾を引いてる
結局どうしても穴窯をやりたい喜美子は強行突破。
薪は山で拾ってくるつもりだけど、積み立てたお金からもちょっと借りる所存!
「ハチさんに足りないのは信じる力。やらせてください」と頭を下げた喜美子だけど、八郎は武志を連れて出ていってしまいました。
喜美子が一人で薪を運ぶのに、八郎に告白した道を通るシーンを見せるのが切ない。
あの頃の二人はまぶしかった…。
てか武志は本当に八郎が連れていってしまったのか、出ていくといっても八郎も陶芸しなきゃなのに、どうするのか、武志の学校は?実家のない八郎がどこへ行ったのか。喜美子は武志を連れて行かれて平気なのか。
穴窯よりそっちの方が気になる。
マツさんが内職をして穴窯代を少しでも稼ごうとしているのも切なかったし。
でも成功する人って、無茶なことやろうとして身内が離れていくのもデフォ。
八郎はそのへん、常識がある分、陶芸家として喜美子以上に大成はしないのだろうなぁ。
第100話(1/30)感想
武志は照子のところに預けられていたようで。
照子が血相変えて喜美子のところに来ましたね。
八郎がどこまで話したのかはわかりませんが、自分たちの離婚騒動(=茶番)とは違うと直感したのでしょう。八郎を立てろと懸命に喜美子を諭そうとします。
でも…
一度目はお父ちゃんが亡くなった時。
あの時は直子に言われて気がついたけど、今回は自分で気づいてしまいました。
誰に断りを入れることもなく薪を拾いに行って、穴窯に向き合える自由に。
「一人もええなぁ。ハチさんおらん方がやりたいことやれる。」
ハチはわかるけど、でも武志のことは?
朝起きて、子供がいないというのに普通に「さ、薪拾いに行こ」となった喜美子に驚きを隠せません。
八郎はいいよ。(2回目)
でも武志は?
八郎と一緒にいると思っていたとしても、そわそわして穴窯どころじゃないと思うんだけど、そうならないのが喜美子がただの陶芸好きのおばさんではなく、陶芸家たるゆえんか。
目を覚ませと必死で呼びかける照子でしたが、喜美子の顔には達観した何かがあった…。
結局、夕方、喜美子は武志を連れて帰ってきました。
すごい剣幕だった照子がよく武志を返してくれたなぁと思いました。
喜美子は穴窯が上手くいったら八郎も迎えに行くつもりのようです。
でも、3回目の窯焚きも失敗。
思わずかけらを投げつけようとした喜美子を止めたのは無邪気な武志。
良かった、母親の顔に戻って。
八郎は役場の近くに住まいを借りているらしいですよ。
3回目の窯焚きも失敗した喜美子は、八郎に会えないと言ってます。
そら会わせる顔ないわな。
ところで、信作と百合子はポパイとオリーブと呼び合ってるらしいですwwwなんでw
喜美子たちとは対照的に、なんとのんきで微笑ましい二人。
そんな二人が喜美子と武志に動物園のチケットをプレゼントしてくれました。
大阪まで出た喜美子は、帰りにちや子さんのアパートへ行きました。
もう荒木荘にはいないのね。
喜美子が壁にぶつかった時にはいつもちや子さんがいる。
今回も喜美子に何かしらの気づきを与えてくれるはず。
ちや子さんってアドバイスがおしつけがましくなくていいよね。
自分の生き様を見せることで、喜美子に気づきを与えるみたいな。カッコイイ。
公式Instagramの並びが、もう「想い出」みたいになってて笑う。
『薪と八郎と私』、みたいな。
第101話(1/31)感想
喜美子たちが訪れたのはちや子さんちじゃなくて、地域活動の場でしたね。
「はたらく母の会」といって、保育所増設などを求めて署名活動などを行っているようです。
少し前に三津が、東京では“鍵っ子”が増えていると言っていましたが、大阪も同じでした。
現代では、鍵なんてあからさまに首から下げて歩いている子がいたら、間違いなく事件が起こりそう。嫌な時代です。
さて、そこではクリスマス会が開かれて、武志は戸惑いつつ参加していました。
川原家ではクリスマスの行事はしていなかった模様。
荒木荘は今や更地になり、新しい建物を建てているらしいです。
懐かしのさださんは服飾学校の校長先生だとか。
さださん、見たかったな。あのおっとりしたしゃべり方が癖になる。
そして、取材に出かけたちや子さんに言われて喜美子が聞いていたラジオに登場したのは、そう、信楽太郎。
テレビでの再会だと思っていたけど、ラジオでしたー。
歌を出している模様。
「信楽太郎」って聞いた時の喜美子の反応が良かった。不意打ちみたいな。
くるってわかっててあの反応できるの、役者さんてすごいな~。
第102話(2/1)感想
信楽太郎の歌は切ないバラード?っていうの?
「あの子は遠いところにいる」みたいな歌詞に、喜美子の脳裏には八郎とのあれやこれや思い出がめぐっていました。
「もう今は隣にいない人との思い出」みたいなめぐり方だったけど…
そして、描いていた母子らしき絵に八郎を足す?
それまでは、もうなきものにしていたのか?w
翌日、武志は「はたらく母の会」のみんなと遊園地へ。
なぜか喜美子はちや子さんと留守番。
と思ったら、サプライズで信楽太郎と大久保さんが会いに来ました!
大久保さんに「ご無沙汰してます!」って喜美子が頭を下げたところ、胸熱で感涙。
家の中のことができる女は何でもできる、と喜美子を鼓舞。
これ、ほんとそう思うよ。
大久保さんや喜美子みたいに家のことを完璧にできる女性は、社会でも絶対役に立つ。
家事は大抵マルチタスクだし、ご近所付き合いや親戚付き合いはコミュニケーション能力がないと円滑にいかないし、子供がいたら子供関係のあれこれもそつなくやんなきゃいけないし、ちゃんとやってる人はほんと大変。
私のように好きなことだけしてる主婦は楽だけどね。
そうそう。信楽太郎の歌は、荒木荘の三毛猫が亡くなった時にできたものだそうです。そう思うと切ない…。
そんな信楽太郎から、お金を渡された喜美子。
売れたらテレビを買ってあげるという冗談の約束、そして家賃を滞納していた時に喜美子の内職で助けた、その恩返し。
今渡したら薪代に消えそうだけど。
そして喫茶「さえずり」のマスターも来ました。
さえずりも今はもうないらしい。
オープン記念のコーヒー無料券だっけ、喜美子は2枚手に入れて、1枚ちや子さんにプレゼントしていましたよね。懐かしい。さえずりがもうないとか、寂しいなぁ。
圭介さんはどうなったんだろうか。
小児外科で優しいお医者さんとして活躍していてほしい。あきこさんだっけ、彼女とはもうとっくに別れているでしょう。
懐かしい顔ぶれにほっこりしたんだけど、喜美子は今結構崖っぷちだからね。
だからこそ、こうして昔の仲間たちが出てきたんだろうけど。
仲間たちというか、喜美子を育てたたくさんの親みたいな感じだよね。
そう思うと、お父ちゃんはあんなだったけど、15で離れて色んな良い大人たちに接することができた喜美子は幸せ者かもしれないね。
あの頃は「信楽にいさせてあげてよぉ、一人大阪なんて喜美子が可哀想だよぉ」って思ってたけども。