スカーレット第3週「ビバ!大阪新生活」
ネタバレありのあらすじと感想です。
- 第3週「ビバ!大阪新生活」 あらすじ
- 第13話(10/14)感想
- 第14話(10/15)感想
- 第15話(10/16)感想
- 第16回(10/17)感想
- 第17話(10/18)感想
- 第18話(10/19)感想
第3週「ビバ!大阪新生活」 あらすじ
昭和28年。
中学を卒業して、大都会の大阪で働くことになった喜美子(戸田恵梨香)。
勤め先は荒木さだ(羽野晶紀)という一風変わった下着デザイナーの女性が営む、下宿屋・荒木荘だった。
女中として雇われたと知って、喜美子は戸惑いながらも意気込む。
だが、元女中の大久保のぶ子(三林京子)は、若すぎると信楽に帰そうとする。
喜美子のやる気に火がつき、大久保に学びながら、新米女中として働くことが許される。
喜美子は荒木荘の個性豊かな住人と親しくなっていく。
新聞記者としてがむしゃらに働いている庵堂ちや子(水野美紀)は化粧っ気もなくずぼらな生活。
医学生の酒田圭介(溝端淳平)は喜美子に優しい。
そして元公務員で俳優を目指す変わり者の田中雄太郎(木本武宏)。
見習いの喜美子の給金はわずかだが、信楽では常治(北村一輝)やマツ(富田靖子)が大いに感謝して仕送りを受け取る。
喜美子は下宿人たちの生活を世話するノウハウを次第に身につけていく。
厳しい大久保から、なぜかたくさんのストッキングの修繕を請け負わされ、夜は内職をするはめに。
ある日、ちや子の取材にくっついて、さだの「下着ショー」を見にいき、それぞれに輝いている姿に大いに刺激を受ける。公式サイトより
第13話(10/14)感想
昭和28年。
生まれ故郷の大阪に、たった一人で6年ぶりに戻ってきた喜美子。
当たり前だけど、信楽とは違って都会です。
「荒木商事」は女性下着のデザインをしている会社のようですね。
和装においてブラジャーは、「乳房バンド」として胸のふくらみを押さえるためのものでしたが、洋装が増えてきたこの時代からは、洋服を美しく着こなすために必要不可欠なファッションアイテムとなってゆくのです。
都会の中でも最先端のお仕事ですね。
とはいえ、まだまだ「女の遊び」だなんて言われることもあったようです。
社長の荒木さだ(羽野晶紀)は、いかにもお嬢様然とした女性で、おっとり優しい感じ。
仕事をしながら、喜美子との待ち合わせをすっかり忘れている様子です。
結局喜美子は警察官に道案内してもらい、荒木商事にやってきました。
さだは下着ショーのことで頭がいっぱいだったそう。
荒木商事では、さだ含め女性4人が働いています。
しかし、社員はこれで足りている様子。
じゃあ喜美子は何の仕事を…?
下着のモデルをやらされるのだと思って腹をくくった喜美子が可笑しかったです。
実は喜美子は、さだも住んでいる「荒木荘」の女中として雇われたのでした。
常治とさだは従兄弟ではなく、会ったこともない遠い親戚なんだとか。
それなのに何べんも頭を下げて頼まれたもんだから、仕方なく、炊事・掃除・洗濯をする荒木荘の女中として雇うことにしたのでした。
荒木荘には現在、大久保さん(三林京子)という女中さんがいます。
大久保さんはもともと荒木家の女中で、今は近所に住んで手伝いに来てくれているそう。
さだの両親はもう亡くなっているようですが、さだに「荒木荘」となる一軒家と「荒木商事」を遺したのでした。
喜美子は仕事をこの大久保さんから教わることになるのですが…。
荒木荘には酒田圭介(溝端淳平)という医学生も住んでいるようです。
イケメンで爽やかな好青年。
おまけに優しい。
喜美子も荒木荘に住むことになります。
賄いつきで、しかも一人部屋をもらった喜美子は大喜び。
一人の空間なんて初めてだったのですね。
窓の立て付けが悪くて隙間風が入ることなんて気になりません。
しかし、嬉しさのあまりでんぐり返しをしたら、隣部屋との襖を倒してしまいました。
部屋の向こうにいたのは…。
そして大久保さんは喜美子を見て苦い顔。
こんな若い子に務まるわけがないと、さだに言っています。
なかなか前途多難な感じで始まった大阪新生活。
でも、大久保さんもですが、みんな優しそうですよね。
頑張れ喜美子!
第14話(10/15)感想
倒してしまった襖の向こうに住んでいたのは、新聞記者のちや子(水野美紀)でした。
化粧っ気がなく、仕事一筋な感じの女性です。
そして襖を直しているところを大久保さんに見られていた喜美子は、信楽に帰るように言われてしまいます。
掃除・洗濯・食事付きということで高い家賃で部屋を貸している荒木荘。
大久保さんから女中の仕事を引き継いだら、喜美子一人で大人4人の世話をすることになります。
それが「無理」だと大久保さんは言うのです。
喜美子は子供すぎると。
実家でも家事をやっていたし、できると食い下がる喜美子に、大久保さんは3枚のお皿を出してきて言います。
「家族のために磨いたお皿、仕事だから磨いたお皿、そういうの関係なしに一生懸命心を込めて磨いたお皿。
どのお皿が一番綺麗になるでしょうか。」
喜美子は一生懸命心を込めて磨いたお皿だと答えますが、大久保さんは全部一緒だと言います。
どんな気持ちでやったって、人から見たら大して変わらん。
それは誰にでもできる仕事だと思われているからだと。
大久保さんは荒木家の女中として働いたあと、結婚して4人の子供を育て、厳しい姑を看取りました。
家の中のことをずーっとやってきた人なのです。
この仕事は、ブラジャーのデザインのように人から「素敵や」と言われるものでも、信楽での家の手伝いとも違う。
ここには褒めてくれるお母ちゃんもいない。
赤の他人の寄り集まり。
喜美子が襖を倒してしまった部屋に住む新聞記者の「ちや子」は、不規則な生活で、空いた時間に帰ってきて体を休めているんだそうです。
絶対に邪魔しちゃいけない人だったのですね。
そういう失態をしでかす喜美子には務まらないと大久保さんは言うのでした。
その夜、大久保さんの作ったまかないを出された喜美子。
現代の献立と言っても差し支えないような、豪華な食事。
でも、信楽へ帰るよう言われてしまい、食欲がありません。
箸が進まない喜美子におかずを少し分けてくれる酒田さんと、さだ。
一口食べたら美味しくて、悲しいよりも美味しいが勝ち、最後はぱくぱく食べていました。
大久保さんからお詫びの手紙をお金の入った封筒を渡された喜美子。
部屋で自分のかばんを開けてみると、荷造りした時に入れた覚えのないものが入っていました。
臭い手ぬぐいと、「喜美子へ」と書かれた手紙。
そして「魔法の葉書」。
マツ宛の住所と名前が書かれているので、出すだけでお母ちゃんに葉書を送ることができます。
これは、日ごろから喜美子が一生懸命お手伝いしている姿を見ていた陽子たちが、ブラウスとスカートと一緒に用意してくれたそうです。
「どんなことでも一生懸命やっていたら誰かが見ててくれるんやなぁ。」
とお母ちゃんからの手紙には書かれていました。
そして臭い手ぬぐいは、お父ちゃんの働いた汗が染み込んだ手ぬぐい。
あえて洗っていないようですw
「臭くて腹立つさかい、負けるもんかと思うはずや」
と、お父ちゃんが言っていたらしい。
母からの手紙に涙をこぼす喜美子。
手ぬぐいはやっぱり臭い。
次の日から、喜美子は頑張るんですね。
女中の仕事は確かに厳しいでしょうね。
家族のための家事とも違って、赤の他人の世話ですからね。
仕事と割り切ってやるには喜美子は幼すぎると大久保さんは思ったのでしょうか。
でも一生懸命やっていれば誰かが見ていてくれる。
これは本当にそう。
どんなことでも、何でも、一生懸命にやれば、他のことに繋がっていったりもするんですよ。
荒木荘に住む人たちはみんな優しそうだし、頑張れ喜美子!
第15話(10/16)感想
朝、大久保さんが荒木荘に出勤すると、喜美子が待っていました。
大久保さんにお金を返し、ここで働かせてもらうと言います。
この状況を柔道に例え、大久保さんが対戦相手だと言う喜美子。
草間流柔道は相手を敬うところから始めます。
家の中のことをずっとやってきた大久保さん。
家事は決して誰にもできる仕事ではない、素晴らしい仕事。
いつか「あんたにしかできひん」「参りました」と言わせてみたいと思った喜美子は、雇ってください、戦わせてくださいと必死でお願いします。
大久保さんは「子供相手に戦うなんてアホらしい」と言いながらも、お茶を出す仕事を喜美子に任せました。
新聞記者のちや子は、今、淀川で上がった溺死体について追っているようです。
30~40代の男性。
それを聞いた圭介は、荒木荘に住むもう一人の住人としばらく顔を合わせていないと言い出します。
一番広い部屋に一番長く住んでいる30~40代の男性。
田中雄太郎という住人です。
市役所を辞めてから部屋に閉じこもっているんだとか。
通りかかった喜美子が部屋をノックすると、雄太郎が顔を出しました。
かつらをかぶって別人のふりをしたり、三つ子のふりをしたり、かなり変わり者のようです。
そんな雄太郎を見て「楽しい!」と大笑いする喜美子。
さて、そんなこんなで荒木荘で働き始めた喜美子ですが、慣れるまで朝4時半起きだそうです。
大久保さんにビシビシしごかれている喜美子。
生活リズムの違う住人に合わせ、食事やお弁当の準備をします。
空いた時間に自分のご飯を食べますが、住人の誰かが帰ってきたら中断して用意しなければなりません。
冷めたご飯は蒸し器で蒸して温めます。
レンジでチン(今はチンとすら言わないけど)の時代とは違って、炊事は本当に大変そうですね。
洗濯も、家族ではないのでそれぞれ個別に洗います。
今のような全自動じゃないので、洗濯も大変そうですね。
その他、買い物や御用聞きの応対もします。
自由な時間はほとんどありません。
大久保さんじゃないけど、中学を出たばかりの若い女の子にはかなりきつそうな仕事内容です。
喜美子は家の手伝いなどでまだ慣れているのではないかと思いますが、現代で考えると15やそこらの女の子なんてまだまだ自分が主役ですよね。
朝から晩まで他人の世話をして過ごすなんて、とても耐えられそうにありません。
そんな喜美子がほっとできるのは、寝る前のひと時。
初めての葉書には、
「お母ちゃん、色々と心配してくれてありがとう。
お父ちゃんの魔法の手ぬぐいは大事にしまっておきます。
大阪は、まだ慣れないことが多いですが、荒木荘の皆さんにはよくしてもらっています。
新しいことも教わっています。
お母ちゃん、楽しいでー! 喜美子」
と書いていました。
お父ちゃんの手ぬぐいは洗った方がいいんじゃないかしら…。
かびそう。
洗ったら魔法がとけてしまうのかなw
ちなみに雄太郎は市役所勤めを辞めたあと何をしているか分からないそうですが、私生活の詮索はNGです。
言われなくてもあまり興味はないです。
それにしてもこんな至れり尽くせりでイケメン医学生のいるアパート、住みたいw
お家賃、さだは「高めにもろてるの」と言っていましたが、かなり高そうですよね。
第16回(10/17)感想
荒木荘にある電話の使い方を教わった喜美子。
まだ電話のある家が少ないので、呼び出しを頼まれることもあると近所の地図を渡されました。
勧誘の電話もかかってくるため、なめられないように大人のええ声で出るように大久保さんに指導されます。
大人のええ声を練習する喜美子。
難しいよねw
その頃、信楽の大野雑貨店にも電話が設置されていました。
喜美子からの「楽しい」という葉書を見て、ずるいと文句を言いたいから喜美子に電話すると言う直子。
直子も大阪に行きたいらしい。
百合子によると、直子は父ちゃんに叱られてばかりらしく、信楽にいたくないようです。
でも大阪への電話代はものすごく高いので、そう簡単にはかけられないのです。
「無料通話」なんて聞いたらこの時代の人々は驚くでしょうね…。
それにしても、改めて考えたら電話ってすごい発明。
遠くにいる人と会話ができるんです。
今の時代は相手が海外にいたって、なんなら宇宙にいたって声を聞くことができますが、電話がない時代にはそれができない。
大切な人と離ればなれになったら、声が聞けないのです。
これってすごく辛いし悲しい。
さて、春から常治のもとで働いている兄弟がいましたね。
保と博之というようです。
兄は腰が低くて遠慮がち。
弟はマイペースっぽいですね。
仕事終わりにはいつも川原家でごはんを食べ、その後常治が飲みに連れ出している様子。
常治は酔いつぶれ、大野・夫(マギー)に背負われて大野雑貨店に連れてこられました。
ほんとしょうもない父ちゃんですね。
大野雑貨店で目が覚めた常治は、電話を見つけます。
その頃、大阪の荒木荘では、喜美子が地図をきれいに書き直していました。
それを電話のところに貼っていると、突如鳴り響く電話。
戸惑いつつ出る喜美子でしたが、繋がると、無言。
電話の向こうでは常治が受話器を握りしめていました。
相手が無言なので、大人のええ声で
「こちら荒木荘でございます。」
と言う喜美子。
最後ちょっと自分で笑っちゃってたよねw
それでも無言なので喜美子は電話を切ってしまいます。
通話が切れ、嗚咽を漏らす常治。
「喜美子…頑張れよ…頑張れよぉ…よう頑張れ…。」
これだから、しょうもない父ちゃんだけど憎めないんだよぉ。
喜美子が大阪に行ってから初めて声を聞いたんだよね。
今みたいに気軽に声が聞ける時代じゃないと思うと、この電話が本当に切ない。
汽車賃より高い電話代。これは冗談だとしても高いには違いありません。お父ちゃん、お金持ってたんだ…そして荒木荘の電話番号も常に携帯していたのかしら。
そんな中、喜美子のもとに手紙が届きます。
照子からでした。
いかに高校生活が楽しいか、信作に撮らせた写真とともに送ってきたのでした。
照子ブロマイド。
喜美子の「楽しい」という葉書に対抗したのでしょう。
照子らしい。
しかし実情は、喜美子に負けないよう、これから楽しい高校生活にするんだとか。
現状はまだ楽しくはないようです。
ちなみに照子からの手紙には、
- お父さんからカメラを借りて友達を写真を撮るのが昼休みの楽しみの一つだということ
- 信作には相変わらず友達がいないこと
- 高校の授業はレベルが高くて楽しいこと
- 面白い先生が多いこと
- 特にお気に入りは古文と化学の先生で、国語の先生は芥川龍之介みたいな雰囲気のある先生で声がすごくいいこと
- 低いのに響きがあって、その声で万葉集などを音読されると聞きほれてしまうこと
- 化学の先生はアインシュタインに似ていること
などなどが書かれていました。
楽しそうな手紙と写真のあと、喜美子が自分の荒れた指先を見つめていると、ちや子が帰ってきました。
淀川の溺死体の身元が判明したようです。
酔っ払って川に落ちた、小さい子供のいる父親だったとか。
写真を見つけ、見せてもらうちや子。
同級生の高校生活を見て、喜美子は高校へ行かなかったのか疑問に思った様子。
父に女に学問は必要ないと言われたと喜美子が言うのを聞いて、思わず「ひどいなぁ」と言ってしまい、謝っていました。
喜美子は、本当は信楽にいたかったけど、旅のお供を連れて納得して自分で来たと言って、旅のお供をちや子に見せます。
焼き物のかけら。
ちや子は「このかけらの価値」について話します。
古くて良いものだったら、高い値がつく。
このかけらがどうかはわからないけど、上司に見てもらおうと言います。
それを聞いて俄然テンションが上がった喜美子なのでした。
こんなに喜んじゃって、結局無価値だったりして。
でも喜美子が陶芸の道に進むことを考えると、本当にこのかけらには価値があり、そんな高価な値がつくのなら自分で作ろうと思ったのかもしれません。
常治からの電話、喜美子は誰からなのか皆目見当がつかないといった様子でしたが、当時の電話って交換手がいるよね。
「なつぞら」のときには「〇〇町からです」とかなんか言っていたような気がするけれど、「信楽からです」とかなかったのかな。
もしそうだったら家族かも?と思ったかもしれないよね。
第17話(10/18)感想
近所の喫茶店「さえずり」がリニューアルオープンしました。
チラシを持参すれば一杯目はタダだと聞いて、もう一枚もらった喜美子。
マスター(オール阪神)が笑顔で「厚かましい」と言って、喜美子も気にする様子がないのはいかにも大阪らしいと思いましたが、どうなんでしょうか。
喜美子は荒木荘での仕事の段取りにも慣れ、叱られることも少なくなりました。
大久保さんはまだまだ手ごわいですが、ほっと一息つく時間に何かをしようという余裕も生まれ、下駄箱に貼るみんなの名札や、ちぎり絵でペン立てを作ったりしました。
ちや子は先輩の記者がいきなり辞めたらしく、いつにも増して疲れている様子。
そんなちや子の部屋の前に、ペン立てと「さえずり」の珈琲一杯無料券をそっと置いておく喜美子なのでした。
“コーヒー”より“珈琲”の方がなぜか美味しそうに感じる不思議。私だけ?
喜美子の優しさにほっこりしたのも束の間、大久保さんはペン立てと名札を見て、こんなもの作る暇があるなら他にすることがあると言い出します。
喜美子は大久保さんにお豆さんの炊き具合を聞きたかったのですが、一瞥しただけで「あと20分」だと言い残し、どこかへ行ってしまいました。
大久保さんの言う通り、あと20分炊いた豆は美味しく出来上がりました。
さすが大久保さん。
戻ってきた大久保さんが持ってきたのは破れたストッキングの山。
破れたところを縫うよう、喜美子に言いつけます。
「これ荒木荘の仕事ですか?」
喜美子の質問には一切答えず、合間を見て素早くやるようにとだけ言う大久保さん。
早速喜美子は夜な夜なストッキングを繕います。
破れやすいので一針一針丁寧に縫わなければなりません。
ある朝、目が覚めて時計を見ると、5時過ぎ。
起きるように言われている4時半をとうに過ぎています。
慌てて外に出ると、外の掃き掃除を終えた大久保さんが。
謝る喜美子。
玄関には追加のストッキングがひと箱。
ストッキングはまだまだあるらしい…。
大久保さんへの鬱憤が溜まった喜美子は、枕を大久保さんに見立て、柔道のわざをかけます。
「大久保~!とやあ~!」
そんな中、さだに頼まれて荒木商事にお弁当を届けに来た喜美子。
下着ショーのリハーサルとしてメイクのレッスンが行われていました。
道頓堀のキャバレーからホステスの先生をお招きしたようです。
その先生が言うには、最後の仕上げに何といっても大事なのは口紅。
元気がない時もスーッと塗るだけで顔が明るくなる。
心も明るくなって元気が出る。
興味深そうに聞いている喜美子でした。
そんな喜美子、さだに初めてのお給料をもらいました。
中身を見てみると、千円札が一枚。
大卒の初任給が6000円の時代です。
2019年の大卒初任給が約20万円とすると、喜美子のお給料は3万円ちょっと?
少ないね…。
これはびっくりするね。
ちゃんとしたお給料は大久保さんがいなくなってからだと、さだは言います。
喜美子はまだ見習い。
大久保さんがいるうちは一人前じゃない。
全部任されてるようになって初めて、大久保さんの分のお給料も喜美子がもらえるようになるのです。
意気消沈して部屋に戻った喜美子。
「大久保!とやあ~~~!!」
今日は喜美子がまだ半人前だということが随所にちりばめられていましたね。
洗濯物を取り込むタイミング、朝寝坊、お豆さんの炊き具合…
名札とペン立て、とっても良いと思ったけれど、まだ半人前の喜美子には他にまだまだやるべきことがたくさんあったのです。
でもストッキングの修繕は何なんでしょうね。
大久保さんが自宅でやっていた内職とか?
大久保さんは自宅でも仕事してたんですかねー。お給料少ないから?ということは、喜美子がやった分は戻ってくるのかな…。え、大久保さん…。😭
第18話(10/19)感想
喜美子はもらったお給料を全部、信楽の実家に送りました。
この一ヶ月、直子も百合子も頑張ったけど、一番頑張ったのは大阪の喜美子だとつい泣いてしまう常治。
現金書留の封筒に「ありがとう」と声をかけ、恭しく開けたその中には1000円札が一枚。
大卒の初任給が6000円の時代、思わず顔を見合わせる父ちゃんと母ちゃん。
喜美子は相変わらずストッキングの修繕を急かされて、
「大久保!とやあ!」
ストッキング修繕の秘密はなかなか明かされませんね。
内職代を大久保さんが渡してくるという展開を期待しています。
喜美子は、遅くに帰ってきたちや子にご飯を出しながら、お給料が1000円だったことを打ち明けていました。
全額実家に送ると言ったものの、もしもっとたくさんお給料があったら、少し抜いてちや子に口紅を買ってあげたいと思っていた喜美子。
自分にかな、お母ちゃんにかな、と思っていたら、まさかのちや子。
元気がない時でも、口紅を塗れば顔がパーっと明るくなると、メイクリハーサルの時に聞いていましたものね。
最近ちや子が忙しかった理由ですが、圭介も言っていたように同僚が大手の新聞社に引き抜かれたからだと言っていました。
そりゃお給料たくさんもらえる方に行きますよね、と理解を示す喜美子。
自分のお給料が1000円だったので尚更ね。
でもちや子の同僚は仕事を放って行ってしまったらしく、残された社員たちは大変だったんだとか。
社の雰囲気も悪くなってしまっていたけど、やっと落ち着いてきたようです。
二人はさだの下着ショーに一緒に行くことになりました。
下着ショー当日。
一緒にちや子の会社にカメラを取りに寄ってから行きます。
喜美子は陽子たちが作ってくれたブラウスとスカートを着てみましたが、合う靴がありませんでした…。
そんな喜美子に、ペン立てと珈琲無料券のお礼だと言って、ちや子が素敵な靴を貸してくれます。
ちや子はまだ喫茶店に行っていなかったようで、下着ショーのあと、喜美子と一緒に行くことになりました。
そして、喜美子の旅のお供・焼き物の欠片も会社の人に見てもらうため、持って行くことに。
ちや子の勤務先・デイリー大阪へ行くと、社員たちが揉めていました。
売れるためには芸能欄も必要だと言う人と、そんなのゴミ記事だと言っている人。
喜美子は丸めて捨てられた記事のゴミや、洗われていない湯呑みが気になり、綺麗に片づけました。
ちなみに焼き物の欠片はその場では価値がわからなかったので、預けることに。
そして、いよいよ下着ショー。
控室の華やかな様子を楽しそうに見つめる喜美子。
下着ショーをストリップと勘違いするアホがいるらしい。
さだがちや子の取材に熱く語っていました。
ショーの目的は新しい下着の普及。
下着への関心を高めること。
ブラジャーの意義について、ショーでも熱く解説していました。
ショーは大成功。喜美子も満面の笑みで拍手していましたね。
ショーの後、喫茶「さえずり」で早々に記事を書き上げたちや子は、早速会社に電話します。
その電話で、なんと喜美子の引き抜きがあったよう。
社内を綺麗にささっと片付けて行ったことが評価されたのでした。
お給料は今の5倍出すと言われ、驚く喜美子。
ちなみに「さえずり」では、雄太郎さんが歌っていました。
今の5倍ということは、5000円。
喜美子の今月のお給料1000円が、現代の価値で約3万円だとすると(大卒初任給6000円が現代の20万円だとして)、その5倍で約15万円。
これは、喜美子転職か?
大久保さんもそんなにもらっているとは思えませんよね。知らんけど。