シャーロック 4話【ネタバレ】あらすじと感想
ボクシング好きの獅子雄(ディーン・フジオカ)は、試合を観に来て大興奮。
一方、獅子雄に連れられて来た若宮(岩田剛典)はそうでもない様子 。
そんな中、世界チャンピオンの梶山裕太(矢野聖人)が、試合直前に姿を消してしまいます。
梶山↓
場内アナウンスでは急病と説明されていましたが、獅子雄たちが控室に乗り込んだところ、いなくなったということが判明しました。
大事な試合をほっぽり出して一体どこへ行ってしまったのでしょうか。
実は、試合会場から車で10分ほど離れた男坂という場所で、一人の男が死亡しているのが見つかっていました。
そして現場近くで梶山の目撃証言があったようです。
刑事の江藤(佐々木蔵之介)が、梶山の行方を捜して試合会場にやってきました。
控室には梶山へ贈られたたくさんのプレゼントが置いてありましたが、その中で一際目立つオレンジ色の傘が気になる様子の獅子雄。
男坂で死んでいたのは、村川正輝・28歳。
前科あり。
大学2年のとき、公園のアスレチック遊具のロープを面白半分で切るという犯罪を犯したろくでもない男です。
このせいで何も知らない利用客が大けがを負いましたが、裁判では殺意が立証できず、傷害と器物損壊で懲役3年。
執行猶予付きの判決が出たようです。
村川の死因は転落による頭蓋内損傷ということですが、顔に殴られてできたようなたくさんの皮下出血がありました。
つまり、殴られたあとに突き落とされたということでしょう。
村川と梶山との接点は今のところ見つかっていません。
目撃者によると、梶山は駅から男坂の方へ向かって怖い顔で走って行ったとか。
獅子雄は、事件現場から駅じゃなくて、駅から事件現場へというのが気になる様子。
梶山が所属しているジムにもマスコミが押し寄せ、ジムは休止状態に。
練習生の中には、潤(小林喜日)という少年がいました。
試合前の控室の様子を映した映像に、例の傘がないことを発見した獅子雄。
オレンジ色の女物の傘。
獅子雄はオレンジ色の傘が事件の引き金になったとみているようです。
傘に添えられたメッセージカードにリボンがついていることから、傘は梶山への贈り物だと思われますが、獅子雄が確認した時、メッセージカードの中身は空っぽだったとか。
ボクサーに女物の傘を贈るというのも不自然です。
ニュース映像の時刻から、傘が持ち込まれたのは18時15分以降。
そして梶山が姿を消した18時30分までの間と推測できます。
ちなみにこの傘は15年前から日本で販売されている、ブランドものの傘のようです。
梶山が所属するジムの会長・石橋(金子ノブアキ)に傘の写真を見せる獅子雄。
石橋は何も知らないと言っています。
梶山とは15年間、一心同体でやってきたつもりだったけど、こんな形でいなくなるなんて、梶山のことを何もわかっていなかったと。
石橋も昔は選手だったようですね。
額に傷があります。
若宮は、アスレチック事故でケガをした人物について調べていました。
村川の凶行のせいで転落し、ケガをしたのは6歳の子供を連れていた母親。
頸椎をやられる重傷で、何年も入院したあと、去年亡くなったようです。
細谷優子(小島藤子)。
当時6歳だった息子は細谷 潤。現在中学生になっています。←梶山のジムにいた子
村川のことを恨んで殺した可能性が無きにしも非ず。
しかし若宮によると、14歳の少年が殺人を犯す場合、暴力衝動が大半を占めるようです。
親の復讐のために殺すようなケースは極めて少ないと医学書で読んだことがあるのだとか。
この若宮の見解は結構当たっているんですよね。
亡くなった優子の母・郁恵(朝加真由美)を訪ねた若宮。
優子は未婚の母でした。
潤の父親が誰なのか、郁恵にも言わなかったようです。
妊娠するまでは高校で教師をしていたとか。
優子の遺影が置かれた部屋には、あのオレンジ色の傘がありました。
郁恵によると、これは優子の傘で、とても大事にしていた物のようです。
一方、神社でシャドーボクシングしている潤を見つけた獅子雄。
潤は梶山のニュース記事のスクラップブックを持っていました。
中には10年前のデビューの記事まであります。
これはおそらく優子が集めていたもの。
それを見て自分の父親が誰か察した潤は、確かめるためにジムに入ったのではないか、と獅子雄は考えました。
また、若宮が優子の勤めていた高校へ行ったところ、優子が梶山の担任だったことが判明します。
梶山に村川を襲う動機があるのはわかりましたが、それだけでは傘がなぜ梶山に贈られたのかは全くわかりません。
獅子雄はとにかく傘の謎が気になる様子。
人けのない公園で、
「敵前逃亡ボクサー 梶山が事件に関与か?」
という見出しの新聞をみつけた梶山。
普通に歩いてる。
変装もしていなければ、金髪で目立つのにもかかわらず、警察の追跡から逃れ続けています。
すぐに捕まりそうなのに。
あの日、試合直前に梶山は傘の贈り物に気づきました。
メッセージカードには
「僕は今日 母の恨みを晴らします。
ボクシングか母か、どっちを選びますか?
19時 男坂」
と書かれています。
あの傘は、15年前、梶山が優子の誕生日に贈ったものでした。
ベンチに座って感傷に浸っていると、通行人に「あれ梶山じゃね?」と見つかってしまいます。
明日梶山に指名手配をかけると張り切っている江藤ですが、獅子雄は梶山が村川に接触した裏も取らずに指名手配なんて警察の失態だと言っています。
事件現場へ行くところを普通に見られているのが不自然だと言います。
目撃証言によると、梶山は人目も気にせずめっちゃ走ってた。
有名人ならなおさら、見られないように気をつけるのではないか。
つまり、人を殺すためではなく、誰かを止めるために急いでいたのでは?
他に動機があるのは優子の母親か息子の潤だけど、母親は70近いし、潤はまだ中学生。
獅子雄の密偵・レオ(ゆうたろう)ですが、オレンジの傘について色々調査していました。
最近オレンジが売れたのは代々木の駅ビル。
買った人物の特徴は…
獅子雄にスマホの画面を見せるレオ。
そして、梶山の目撃情報をSNSで見つけたと言います。
バイオリンタイム♪~
梶山が逃亡していることから、ジムには誹謗中傷の手紙などが届いていました。
会長の石橋が確かめていると、オレンジの封筒が。
梶山からの手紙のようです。
メールだと足がつくかもしれないので、手紙を送ってきたらしいのですが。
「迷惑かけてすまない。死んでおわびする。」
と書いてありました。
SNSの目撃情報をもとに、江藤ら警察が梶山を発見、確保します。
真実を暴く会場はリング。
署よりはドラマ映えだね。
優子は石橋の大学時代からの友人だったようです。
15年前、そんな優子から、担任している生徒にどうしようもないワルがいると相談を受けました。
複雑な家庭の子だけど運動神経は抜群で、ボクシングが好きだから面倒を見てやってくれと。
それが石橋と梶山の出会い。
梶山はボクシングでめきめき頭角を現します。
でも一年が経ったころ、優子から梶山の子供を妊娠したとの驚きの告白を受けました。
梶山の将来を考え、黙っていなくなることを選んだ優子。
傘を取ってくると言ったきり、梶山の前から姿を消しました。
月日は流れ、去年のこと。
突然潤がジムにやってきました。
それで優子が死んだことを知った石橋。
梶山も知ってしまいました。
優子が梶山との子供を産んでいたことも。
それで梶山は村川への復讐を考えたんだと思う、と石橋は言っています。
大事な試合の当日に復讐を実行するなんて、梶山は逃げたかったのかもしれないと。
「あいつは光を浴びちゃいけない人間だった。本当のチャンピオンじゃなかった。」
そこへ梶山が来ました。
驚く石橋。
「僕は今日 母の恨みを晴らします。
ボクシングか母か、どっちを選びますか?
19時 男坂」
あのカードを書いたのは潤ではなく、石橋だったようです。
でもこれを見た梶山は潤が書いたと思った。
だから息子を止めるために試合を放棄して男坂へ向かったのです。
しかし、現場に着いたらすでに村川は死んでいました。
村川を殺したのも石橋。
あの日、控室に乗り込んできた獅子雄に対応した石橋の右のこぶしは真っ赤に腫れていました。
村川は、街で声を掛けられた男に仕事を紹介してもらうと母親に言って出てきたようです。
男の額には傷があったと。
死んだ村川の顔は執拗に殴られていました。
これはプロのボクサーの拳によるもの。
しかし犯人は村川を殺しきれず、男坂から突き落としたのです。
世界チャンピオンの梶山なら一発で仕留めていたに違いありません。
泣き出す石橋。
梶山への歪んだ感情が引き起こした事件だったようです。
石橋は梶山を頂点から叩き落したかった。
密かに好きだった優子をとられ、子供まで作った梶山を許せなかった。
出会った頃は自分が教える立場だったのに、いつの間にか乗り越えられてしまった。
額の傷を見る度に、一生勝てねえと言われている気がした。
額の傷は梶山に突き飛ばされてできたのでした。
「全てを失ってもお前を破滅させたかった。
この15年、お前がまぶしくてまぶしくて嫌いだった。
誰よりも憎かったんだよ~😭」
被害妄想的な。めっちゃ歪んでる。
。。。後日談。。。
梶山はタイトルを剥奪され、違うジムに移ってゼロからスタートすることになった模様。
なんでタイトル剥脱されちゃうの?試合放棄したから?
潤も梶山のことは「梶山さん」のまま。
別のところで頑張ると言っています。
傘を取りに行くと言ったまま姿を消した優子のことを、獅子雄は理解できない様子。
もっと奇麗な別れ方があったはずだと。
しかし若宮には優子の気持ちがわかりました。
華やかな世界に向かう梶山に、いつまでも自分のことを覚えていてほしかった。
それが彼女の一度きりの勝負だったんだと。
狙い通り、梶山は何年経っても優子の幻を追っていましたよね。
でもそんな遠くに行ったりしてなかったみたいだし、捜そうと思えば捜せたんじゃないのかな。
なんで去ったのかわからなかったから探さなかったのかもしれない。
ダメだ、私も獅子雄寄りだわ。
心の機微とかよくわかんない。
いや、獅子雄以下かも。
もっと奇麗な別れ方とやらもわからんわ。
優子の人生に同情してしまうけど、そもそも担任が自分の生徒に手を出したということで犯罪のにおいがします。
梶山は高校中退だから18歳にもなっていないと思われるし。
優子やば。やばいよ優子。
まぁでも優子は当時20代前半。どっちも20代になれば問題ないけど、やっぱ犯罪だよね。