抹茶のドラマ感想

ネタバレありのドラマ感想です。

ラジエーションハウス 最終回 あらすじと感想

 

ラジエーションハウス 最終回 ネタバレありのあらすじと感想です。

 

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「甘春先生のお父さんはおそらくうつ病ではありません。
もっと違う別の病気です…」

半年前の正一(佐戸井健太)の脳の写真を示す五十嵐(窪田正孝)。
「脳が落ち込んでいるように見えます。
髄液が漏れて脳が下垂したんだと思います。」

 

息子の大樹(田中奏生)に「相談って何だよ?」と聞く小野寺(遠藤憲一)。
友達が学校に来なくなったと言う。ずっと部屋にこもりきりで、理由を聞いても「だるい」としか言わないらしい。そんなやつじゃなかった、と心配している。
「こんなこと父さんに言っても仕方ないか。ホントの相談はコレ。」
と、塾の夏期講習代10万円の振込用紙を小野寺に渡して去っていく大樹。

 

正一の検査。
髄液が漏れている位置を確かめる。
「これは低髄液圧症で間違いない」と五十嵐。
硬膜に裂け目ができ、髄液が漏出してしまう病気だ。
半年前、自転車に追突されたときに硬膜に穴が開き、脳脊髄液減少症になったと思われる。
そのせいで、起立時に頭痛やめまいがしていた。
そしてその後、飛行機に乗ってさらに髄液が漏れ、低髄液圧症に進行したと考えられる。
これは外傷だけではまず分からないため、うつ病と勘違いされるケースが多い。
ブラッドパッチという治療法で治せるため「すぐに専門医を探そう。」と五十嵐。
「はい!」と嬉しそうに答える杏(本田翼)。
どっちが医者だかわからない。

麗洋から専門医を呼ぶことになったと正一に報告する杏。
病気が治ったら温泉に行こうよ!と話しかけているさなか、正一がベッドに倒れてしまう。

 

『不登校になったら最初に読む本』を熱心に読んでいる小野寺。
大樹くんが不登校に?!と慌てる技師のみんな。

そこへ正一が意識障害を起こしたと看護師が駆け込んでくる。 

正一の頭部CT検査。
「早く血を抜かないとまずい。」と言う医師に
「待ってください!」と五十嵐。
低髄液圧症だから、先に血液を抜くと頭の中に空気が入り込んでさらに脳が下垂し、危険な状態になるかもしれない。ブラッドパッチで先に穴をふさいだ方がリスクは抑えらえる、と。
しかしブラッドパッチの経験がある医師がこの場にいない…。
手術は明後日の予定だったから、専門医の先生も今すぐにつかまるかわからない…。
私がやる、と杏。
もちろん杏もブラッドパッチはやったことがない。
リスクが高すぎるし、肉親を治療するのは誰だって冷静を欠く恐れがある、と止める辻村(鈴木伸之)。
しかし今はそれしか方法がない。準備を始める小野寺たち。
五十嵐は杏のサポートに入る。
まずは腰椎。
先輩医師みたいに杏に指示を出す五十嵐。成功したらしい。
次は胸椎。こちらは難易度が格段に上がる。
誤って神経を刺すと運動機能に障害が出る可能性がある…
手が止まる杏。
意識レベルが低下してきたぞ!と小野寺。
一刻も早く血種を除去しないとまずいことになる…
なかなかできない杏。「お父さん…」
代わります。と五十嵐。
「僕がやります。」
「医師法違反だぞ!」と言う辻村。
「大丈夫です。僕は持ってます。
持ってるんです、医師免許。」

驚く一同。

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その時、麗洋病院からの嘱託医師・伊藤がラジエーションハウスに入ってくる。

 

甘春院長の意識回復しました!と、ラジエーションハウスに報告に来る看護師。
しかし皆席についてシーンとしている。
「私さ、こういうのはっきりさせないと駄目な性格なんだよね。」とたまき(山口紗弥加)。
医師免許って何?技師長は知ってたんですよね?
「あぁ、五十嵐はれっきとしたお医者様だ。」と答える小野寺。
どういうこと?
技師として一緒に頑張っていこうって言ったのは嘘だったのか?
内心バカにしてたんでしょ、僕たちのこと。
と口々に喋りだすみんな。
「黙っていたこと…本当にすいませんでした。
でも僕はただ診療放射線技師として働きたかったんです。」
杏との約束…とは言えなかった五十嵐。
納得できないみんなは黙って帰っていく。

 

容体が落ち着いて眠る父に
「良かった…。どこかで五十嵐さんが助けてくれるって思ってた。
全然駄目だね、私…。」と呟く杏。
今までの五十嵐の言葉を思い出している。

廊下で五十嵐に会った杏は
「ありがとうございました。」と頭を下げる。

 

五十嵐によそよそしい技師たち。
五十嵐を慕っていた裕乃(広瀬アリス)までも…
そんなみんなの雰囲気を和らげようと、「大樹から塾の講習に10万払えって言われて~競馬で大穴当てるしかないか?どうですか?」とおどけて見せる小野寺だが、みんなノリが悪い。
「そんな医者とか技師とか大層なことか、そんなこと。
あいつ見てたら、どうでもいいんじゃないかって気になるんだよな。みんなどうですか」
「でも嘘をついていたことに変わりありませんよね?」と裕乃。
患者さんを助けられる資格があるのに、それを隠していたなんて私には理解できません。私もだよ…。

 

院長室。
中国の学会に行っていた友人からのお土産、虫屎茶を五十嵐に振る舞う院長(和久井映見)。蛾の幼虫の糞から作られたお茶だって…。
「正一さんのブラッドパッチ、誰がやったの?あなたでしょ。やっぱりね…」
医師にしかできない医療行為をしたら放射線科医として働く、という契約をしている五十嵐。
「どうしてそこまで技師にこだわるの?
あなたにとって甘春先生はどんな存在なの?」
何も答えず部屋を後にする五十嵐。

 

残業して低髄液圧症について復習している五十嵐に、よくそんな病気知ってたな、と声をかける小野寺。
ワシントンにいた頃、同じような病気で苦しむ子供に会ったことがあるらしい。
脳脊髄液減少症だったが、頭痛やだるさで学校に行けなくなってしまった。
病気なのに誰にも気づいてもらえなかった、と。
この話に食いつく小野寺。

 

一緒に帰る技師のみんな。
普通医師免許持ってたら自慢するよね。
給料だって医者の方がよっぽどいいし。
ほんと変なやつ…
「誰よりも患者を救いたいと思ってるやつが医者にならないなんて、どうしてなんだろう?」とたまき。
「え?」と裕乃。

 

大樹に電話する小野寺。
「この前言ってた友達、最近どっかぶつけたとか転んだとか、そういうこと言ってなかったか?」

 

辻村に話しかける伊藤医師。(五十嵐がブラッドパッチしているところを見てた人ね。)
「放射線技師による明らかな治療行為がありましたね。
紛れもない違法行為です。このことは必ず問題にしますから。
その必要はない、事を荒立てないでいただきたいと返し、去っていく辻村。
と、ロビーに座っていた男が伊藤に声をかける。
毎朝新聞の記者らしい…。
「今の話、詳しくお聞かせ願えませんか?」
記者って何かネタがないかと病院のロビーにもいたりするの?

 

残って勉強している五十嵐に、ピレス教授からメールが。
「人工知能プロジェクトのスタートが早まることになった。
君が望むなら技師として君を採用する。」
放射線科医として甘春病院で働くか、技師としてピレスのもとへ行くか…てこと。

 

次の朝、マスコミが群がる甘春病院。
「医師法違反があったそうですが?」

「何かの間違いだと思います。当病院でそのような違法行為が行われた事実は…」と取材に応じている鏑木(浅野和之)。

厄介なのは麗洋医大。
甘春病院には麗洋から嘱託で来ている医師が多いが、この騒ぎでみんないなくなるだろう…と噂する技師たち。

 

その頃、麗洋医大病院。
辻村教授(名高達男)に「放射線技師がブラッドパッチを行っていた」と報告している伊藤。
それが事実なら看過できない、早急に聴問会を開くと言う辻村教授。

 

院長室。
「麗洋は、今回の件がはっきりするまで医師の派遣を控えると言っています。これは甘春総合病院最大の危機です!」と騒ぐ鏑木。
院長は落ち着いている。
「鏑木先生は口がお堅いですか?」
鋼の口のヤッちゃんと呼ばれていたらしい。
「五十嵐くんは医師免許を持っているんです。」
驚きが遅れてやってきて、廊下に出てから叫ぶ鏑木。
ラジエーションハウスにやって来る。
五十嵐は席を外していると言う軒下(浜野謙太)に、
「君、口は堅いですか?」
軒下はスチールマウスのノッキーと呼ばれていたらしい。
「五十嵐くんには重大な秘密があります。実は…」
と言いかけるが、技師のみんなはもう知っている。


辻村教授と電話する辻村。
麗洋に来いという父に、「ここでしか知り得ないものがある。ここを去るつもりはない。」と答える息子。
通りかかった五十嵐に話しかける。
「君はなんでここで技師をやりたいんですか?」
答えに詰まる五十嵐。
「まぁいいです、僕もここで頑張ります。」

 

甘春病院に友達を連れてきた大樹。
3ヶ月前、ハードルの練習で転んで保健室に行った。
母親によると、その頃から朝起きたら頭が痛いと学校に行けなくなったらしい。
脳外科で髄液漏れの検査をするように伝える五十嵐。

 

医師法違反の報道のせいでキャンセルが相次ぎ、閑散とする検査室。
技師長は?と聞くたまきに、脳外科で検査だと答える裕乃。
五十嵐も一緒だと。
こんな時も検査かと呆れる面々。
しかし、「いつもそうでしたよね。自分のことは顧みず、いつも患者さんのために…。
技師だって医者と同じくらい患者を救えるって、本気で信じてるのかも…」と裕乃。

 

麗洋での聴問会に呼ばれる院長。
「当病院で医師法違反があったという事実はありません。
彼は技師ですが、医師免許を持っています。
ワシントン首都大学のピレスの下で学んでいました。」
ピレスってあのピレス?と驚く辻村教授。
彼はなぜ技師として働いているんだ?
「わかりません。聞いても教えてくれないんだもん。」
しかしこの問題は彼が医師免許を持っているかどうかではない、技師として雇われたのに治療行為をしたかどうか。組織のルールに従えない人間にはそれ相応の処分を与えるべきだと言う教授。
「何が問題なんです?そんなルールのために人を見殺しにするおつもりですか?
あのとき彼は目の前の患者を見捨てるべきだったと?
甘春病院はそんなくだらないルールのために患者を見捨てる病院ではありません!」
院長かっこいい~!

また検査のキャンセル。
「あの記事の影響ね…」と話す受付スタッフ。
それを聞いて自分がしたことの重大さを自覚する五十嵐。

 

その後、正一は順調らしい。
良かったな、と杏に言う辻村。
麗洋はやっぱり五十嵐がしたことを問題視していて、院長が説得したものの、五十嵐を処分しないと今後も医師を派遣しないと言っているらしい。
私のせいだ、と言う杏。
五十嵐が治療行為を行えば、もう技師を続けられなくなることを知っていながら、五十嵐を頼ってしまった。甘えていた…。杏…
これを密かに聞いてしまった五十嵐。
杏を困らせているだけじゃないか…と頭を抱える。


正一の病室を訪れる五十嵐。
頭痛はかなり良くなり、久々に本が読めたらしい。
「本当は君にお礼をしなくちゃいけないのかな?
ありがとう、杏を助けてくれて。
杏は君のおかげで医者として大切なことを思い出してくれた。
自分の弱さを認める勇気をね…。」

 

検査の結果、大樹の友達は脳脊髄液減少症と分かり、専門の施設で手術を受けることになった。治る可能性が高いらしい。
「良かった」と見送る小野寺。
そこへ「技師長、お話があります。」とやって来た五十嵐。

 

「来月から正式に放射線科医として採用したい。」と五十嵐に伝える院長。
しかし五十嵐は
僕を解雇してください。これ以上迷惑をかけるわけにはいきません。」と断る。
実はピレスから技師としてAIの研究を手伝わないかと誘いがあったと。
「どうしても技師を続けたいのね…。大切な人との約束は?」と院長。
五十嵐は「それを守るために行く。もっと経験を積んで知見を広げたい。僕が目指しているのは世界一の技師です。」と答える。

 

読影している杏を黙って遠くから見つめる五十嵐。
辞めることを伝えられない様子。

 

五十嵐が辞めることを知った技師たち。

「私が技師になった頃は女性は珍しくて嫌な目にも結構遭った。
だから負けるもんかって誰よりも一生懸命仕事をした。
患者にいちいち肩入れする余裕なんてないから、技師は検査したら終わりって割り切ってやってきた。
だからあんたみたいに暴走するやつホント迷惑だったんだよね。
お土産は向こうのカップラーメンでいいから!」

「お前のせいで、いつも技師としてできることを考えるようになった。
すっかりマッチングアプリやる時間減っちまって、どうしてくれるんだよ!
だからワンチャン!金髪美女連れて帰って来いよ!」

「アメリカいいですね、美容グッズの宝庫です。
向こうに行ったときは泊めてくださいよ。
あ、でも戻って来る方が早いですかね。」

「僕は機械が好きで技師になった。こんなに人と接する仕事とは思わなかった。
IVRの知識では誰にも負けない技師になる。お前逃げんなよ。
戻ってきたら次は僕が勝つ。」

「同期がいなくなるのって寂しい。
五十嵐さんを見て、いつも自分はなんてダメなんだろうって。
だから医者だと知ってほっとした。でもそれは自分への言い訳だなって。
五十嵐さんみたいな技師になりたいから、もっともっと勉強します。
今度会うときはもっと距離を縮めておけるように頑張ります。」

誰の言葉か書かなくてもわかるね。 

「短い間でしたがお世話になりました。」と技師のみんなに挨拶する五十嵐。
最後に小野寺がやっぱりみんなが気になるあの質問を…
「なんで技師?」
この話を聞いたみんな(辻村教授さえも)口を揃えてこの質問しててうけたよ。そうなるよね。
それは…
昔約束したんです、甘春先生と。
世界一のカメラマンになって杏ちゃんを助けるって。ホントは幼馴染なんです。
世界一の技師になるためには、病気のことを分かってなきゃいけない。
そのためにたくさん勉強して、気づいたら医学部に行ってて…。
でもあの時の約束を杏ちゃんは覚えてなかった。

嘘だろ?本当にそんな理由?
お前バカか?
「お前みたいな変わり者、大歓迎なのうちくらいなんだからまた戻ってこいよ。」と小野寺。

「いってきます」とラジエーションハウスを出て行く五十嵐。

外は雨が降っている。
鏑木に「お世話になりました。」と挨拶する。
「ホントに迷惑な存在でしたよ。医師免許を持っているのに技師として働くなんてまったく意味がわからない。君には振り回されっぱなしでした。」
五十嵐に傘を渡す鏑木。自分はタクシーね。
「また会いそうな嫌な予感がします。少しは大人になって戻ってきてください。」

甘春総合病院を見上げる五十嵐。

 

翌朝、五十嵐がいなくなることを知らなかった杏。
技師を続けるためにワシントンに行くと伝える小野寺。
五十嵐が乗るバスの時間を教える裕乃。
辻村が杏を連れて飛び出していく…

白衣のままタクシーで駆けつけた杏たち。目立つ…w
「どうして言ってくれなかったんですか?
このまま会えなくなってもいいって思ってたんですか?!」
と五十嵐に言う杏。
「それは違います!」
僕はあなたとの約束を守るためにあなたに会いにきました。
22年と128日かかっちゃいましたけど…
それがまた少し延びるだけです!
背中を向けて歩き出す五十嵐を呼び止める杏。
「言い忘れたことがあります。私、絶対に負けませんから!
あなたが手出しできないくらい優秀な放射線科医になってみせます!
だから必ず戻ってきてください!
約束です。

軒下「待てよ!」
一件も検査の予約が入っていなくて暇だったみんなもやって来る。
「甘春先生に例のこと言わなくていいのか?」と言う小野寺に、
「いいんです、今新しい約束ができました。」と答える五十嵐。
「またお会いしましょう!
甘春先生、約束忘れないでくださいね。」
「はい!」と笑顔で答える杏。

ここに1枚の写真がある
彼にはずっと居場所がなかった
彼を支えていたもの
それは幼なじみとのたった一つの約束
でも今は…

五十嵐の後ろ姿を撮る杏。

ーここに1枚の写真があるー

 

「今日から新人の技師が来んぞ!」と小野寺。
フレッシュな女子を期待している軒下。
あいつの後釜だから相当できるやつじゃないとね。

「おはようございます!
今日よりお世話になります、新人技師の田中フクオと申します!
フレッシュぴちぴち45歳!
よろしくお願いいたします!」

私の席は…と空いている五十嵐の席に座ろうとした田中フクオを阻止するみんな。
「ここは大切な仲間の席なんです…!」
しばらくここな、と適当に席をあてがって仕事に出て行く…

ーーーー

 

田中フクオ、ナレーションの八嶋さんだった笑。
最後の最後に出てくるとは!
愛すべきいじられキャラとしてラジエーションハウスのメンバーと仲良くやっていくことでしょう。
なんたってフレッシュぴちぴち45歳だもん。
どうして45歳でフレッシュぴちぴちな新人になることになったのか興味ある。

五十嵐が甘春病院を辞めてしまうの寂しいけど、また戻ってきてセカンドシーズンやってほしいな~。
でもあくまでも「技師」なんだろうなぁ。
放射線科医としてやってくれないかな。
杏の代わりにブラッドパッチやるところかっこよかったよ。
杏は医師としてどうなの…って思うところたくさんあったけど…。
最後の方は五十嵐が先輩医師にしか見えなかった。

結局五十嵐が技師にこだわり続ける理由=杏との約束で、それ以上でもそれ以下でもなく、五十嵐が変わり者ってことになってたけど…
世界一の技師になるために勉強していたらいつの間にか医学部に行っていて、放射線科の世界的権威に気に入られてるとかね。すごすぎてすごいよね。

終わっちゃうの寂しいな~って思っていたら、
特別編2時間スペシャル
6/24 月曜夜9時~だって!楽しみ。

www.fujitv.co.jp

 

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