インハンド 最終回 ネタバレありのあらすじと感想です。
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棚橋(平岡祐太)が新太(磯村勇斗)に提供した山小屋へ行った紐倉(山下智久)と福山(時任三郎)。
血を吐いて倒れている柏木(夕輝壽太)を発見する。
小屋の中は荒れ、動物の檻も扉が開いている。
新太と柏木は、新型エボラの研究を自らの手で行おうとしていた。
だが、何らかの事故でウイルスが漏れた…。
新太の居場所は依然として不明のまま。
咳き込み、血を吐く福山。
福山は肺がんに罹っていた。
全面封鎖された相羽村。
BSL4施設の建設予定地だった旧相羽村小学校。
栃木県はここに新型エボラの現地対策室を設置、感染患者の受け入れを行うことに。
既に死者は12名に。
モニターを通して政府に新型エボラの説明をする紐倉。
インフルエンザと同程度の感染力を持ち、致死率は今のところ100パーセント。
発症した全員が5日もたない…。
どんどん増え続ける感染者。
村長の市原(遠山俊也)も咳き込んでいる…。
封鎖31日目
ついに村長も亡くなってしまう。
いつまで耐えればいいのかと泣き崩れる看護師。
高家も大変すぎるよね…。他に医師いるの…?
山に入る紐倉。
あちこちに転がる猿やコウモリの死骸の場所を記録している。
紐倉が戻ってくると泥のように眠る高家の姿が。
ホワイトボードに貼られた相羽村の地図。
見つけた死骸の場所にシールを貼っていく紐倉。
起きた高家が、粉末スープを入れ忘れていることにも気づかずにカップ麺をすすっている。過労やばい。
「ちゃんと寝ろよ。ただでさえ医者が不足してるんだ。」と紐倉。
「こんな状況いつまで続くんだ?」と言う高家に、
「今は感染の拡大を防いで耐えるしかない。」と。
死者は75名に増えていた。
“セルフキット”を考案した紐倉とSM対策室。
発熱などの疑わしい初期症状が出た者に配布されるボックスで、中には食料と薬が入っている。
キットを受け取ると丸5日間外出が禁止され、その間他人との接触は許されない。
無事に5日間を乗り切れば、感染の疑いが晴れたという証しにもなる。
これがうまく機能すれば感染拡大の勢いをセーブすることができるという。
棚橋にセルフキットを配布する美園(石橋杏奈)。
施設建設に対する立場が反対だったために結婚の話が止まっていた二人だが、美園は棚橋の子供を妊娠していた。
「これから5日間、棚橋弘樹さんの外出を禁じます。
5日後の同時刻に…確認に来ます。それまで、それまで…」
「美園、子供のことよろしくな。俺のことは忘れて幸せになんだかんな。」
5日後、ビニールシートに包まれて運び出される遺体…。
泣き叫ぶ美園。つらい、つらすぎる…。でも対症療法でもしかしたら回復するかもしれないのに、自分でどうにかしろってひどくない…?
封鎖36日目
死者は178名に。
現地対策室である小学校に、高家の母・良子(宮崎美子)が食べ物を持ってやって来る。もちろん良子特製・奇跡の漬物も。
束の間の平穏な時を過ごす紐倉たち。
東京。
厚労大臣の金子(内場勝則)と厚労省の瀬川(利重剛)が話し合っている。
マッドサイエンティストの福山が実験で新型エボラを創り出し、誤って相羽村に漏出させたという筋書きで捜査が進んでいるらしい。ひどい…
そこへ御子柴(藤森慎吾)が入って来る。
マッドサイエンティストのイラストあったわ…
SM対策室。
御子柴に話しかけるが、「いや、やっぱいいわ。」と言う牧野。
しかし御子柴は「スパイの件なら僕で正解です。ずっと厚労に情報を流してました」と…。瀬川に出世をちらつかされていたらしい。
外で偶然聞いていた網野(光石研)。
御子柴を引っぱたこうとした牧野を止める。
出て行く牧野。
網野はぶっちゃけ御子柴がスパイだと疑っていたらしい。
しかし、将来どっちに転んでもいいようにと、金子と瀬川との会話を録音していた御子柴。
「これで二人の不正を立証できると思います。」
「お前、筋金入りの風見鶏だな。」と網野。笑ったw
御子柴のナイスプレーでBSL4施設の用地買収をめぐる収賄の疑いで逮捕された金子と瀬川。しかし新型エボラが漏出するというトラブルが起こらなかったら御子柴はどうしていたか。
肺がんに侵され、入院している福山。
「一人で罪をかぶる気ですか?」と聞く紐倉に、
自分が原因であることに違いはない、巻き込んですまなかったと謝る。
抗ウイルス剤を開発しようとしている紐倉に「別の方法もあるんじゃないのか?」と。
咳き込む福山。
「もし新太に会うことがあったら伝えてくれ。」と紐倉に頼む。
もっとお前を知ろうとすれば良かった。
科学者である前に一人の人間として向き合えばよかった。
せっかく親子だったのに…
福山が亡くなったことを伝えるニュース番組。
“新型エボラウイルスを漏洩させた罪で取り調べを受けていましたが、容疑者死亡のまま書類送検する方針です…”
封鎖43日目
「新型エボラの研究をする。生ワクチンの開発に取りかかる。」
と牧野に宣言する紐倉。
エボラウイルスの病原性を弱め、弱毒化したウイルス株を人体に投与できるようにしたものを生ワクチンという。
接種すれば体の免疫機能が活性化し、新型エボラに感染しても平気な体になる。
福山の助言を受けて、抗ウイルス薬(治療薬)ではなくワクチン(予防接種)を開発することにしたんだよね。そういうことだよね?
「1年かかるのか2年かかるのか、一生できないかもしれないが、あいにく僕は天才だ。天才に…」
「不可能はない。」ハモる牧野。
新型エボラを「ニューボちゃん」と名付け、仲良くなる道を選んだ紐倉。
日夜研究に励む。
そんな中、山で糞を見つける紐倉。
この辺は昔は近くに集落があったが、今は誰もいないらしい。
夜になり、また山に入る紐倉と高家。
新太をみつける。
ここで一人で実験を続けていた新太。え、昼間の糞は新太のってこと?
「どうしてウイルスが外に漏れたんだ?」と紐倉。
抗ウイルス剤の開発がうまくいかなくて焦っていた新太と柏木。
ある日、柏木がウイルスを山にばらまいた。サルも山に放ったという。
「この村を実験場にする。俺たち科学者は未来のために行動するべきだ。」と…。は?
「新型エボラが広まったら何十万という人間が死ぬ。人間の過ちを正すのは人間…」と言いかける新太に殴りかかる高家。
「そんなのただのテロ行為だ。お前に人間を語る資格なんかない!
この村で亡くなった230人の人生を何だと思っているんだ!?」と…
紐倉も、柏木と新太の行為は「間違っている」と。
目の前の命を犠牲にするやつに未来は救えない。
福山の最期の言葉を新太に伝える。
泣き崩れる新太。
封鎖285日目
少しでも気晴らしになればと「タイムカプセルを掘り返すことになった。」と美園。
「20年後のぼくは、国境なき医師団で活やくしていると思います。」と書かれていた高家のタイムカプセル。
美園は「20年後の私は地元で結婚してお母さんになっているはずです。」と書いていた。切ない…。
まさか20年後の相羽村がこんなことになっちゃうなんて…と言う美園。
「だったらもう一度書けばいい。今から20年後の未来に向けて…」と紐倉の提案で、再びタイムカプセルを埋めることに。今度は村人誰でもOK。
お腹がかなり大きくなっている美園。もう臨月かな?突然破水してしまう。破水はいつも突然。
なんと逆子らしい。
早く帝王切開しないと危ない…が、この村に産科医はいない。
封鎖中だから隣町に運ぶこともできない、特例は認められない、と牧野から相談を受けた網野は言う。
非情に思えるが仕方ないのか。そもそも産科医も助産師もいないのにお産するつもりだったってことが怖い。検診はどうしてたの…。封鎖される前に出られなかったのか。のんきにタイムカプセル開けてる場合じゃなくない?
一応対策は考えていたらしく、御子柴が遠隔で指示を出してくれる産科医を探していたらしい。
専門ではない自分が手を出したら逆に危険だと言う高家。
しかし牧野に「あなたがやらなきゃ誰がやるの?これまでだってたくさんの命を救ってきた。あなたは博士と同じくらいすごい人間なんだよ。」と言われ、嫌でも腹をくくるしかない。
救命医だった高家ならきっと大丈夫!頑張れ!
めっちゃ緊張した手術シーン。
出産のシーンはもれなく感動する。赤ちゃんは尊い。
無事に産まれて泣く美園。
喜ぶみんな。
助手としてついていた紐倉は「お前にしてはよくやった。」と高家に言う。
これは…最上級の褒め言葉…。
黒板に“誕生 1名”の文字が。
パソコンを見つめる紐倉
感染者数が401から増えていない。
封鎖299日目
花に水をやっていた高家がよろけて座り込む。咳をしている。
感染者用のベッドに横になり「ミイラ取りがミイラになった…」と紐倉に電話する高家。咳き込んでいる…。
高家 感染2日目
牧野に報告する紐倉。
「このままだと4日ももたない。」
「一番頑張っている人がどうして…」と泣く牧野。
感染3日目
論文を読む紐倉。
感染4日目
良子が高家におにぎりを食べさせている。漬物もある。
「親不孝もんでごめんね…」と涙を流す高家。
感染5日目
牧野が相羽村にやって来る。
現実逃避して研究に没頭し、高家に会いに行っていなかった紐倉に「ちゃんとお別れ言うべきじゃない?!あなたの助手でしょ…」と。
高家のところへ行く紐倉と牧野。
「ワクチンが間に合わなくてすまない…」と言う紐倉。
「お前の助手で楽しかった…。
タイムカプセルの手紙に書いたんだ。
“20年後の高家春馬は、今の倍の給料で紐倉哲の助手でいるだろう”
叶わなかった…」と高家。
「高家、僕はいつの間にか人間のことが好きになった。
虫と同じくらい。それはお前のせいだ。お前が僕を変えたんだ。
お前に聞きたいことがたくさんある。
だからこれからもずっと僕のそばにいてくれ…」
涙を流す紐倉。
握ろうとした高家の手が力なく落ちる…
それを見て泣き崩れる牧野。
紐倉が書いたタイムカプセルの手紙。
20年後の紐倉哲は
相変わらず天才的な
研究を続けている。
優秀な助手と共に
紐倉哲
手紙を握りつぶす紐倉。
最後に高家の手を握ると…
「牧野!まだ終わってない! 」
良子に説明する紐倉。
高家のウイルスは他の感染者たちのウイルスと違って、入谷(松下優也)が最後に残したデータにあった弱毒化したウイルスと酷似している。
すでに感染5日目を越えようとしていることからも、高家のウイルスは弱毒化ウイルスで間違いない。
「高家は助かるよ。」
だがそれだけでは寛解はしない。
高家の体内にはエボラを抑え込む何かがあるはず。
高家が住んでいた地域には感染者が少ないらしい。
「うちの周りはみんな昔からのやり方で野菜を作っている」と良子。
それはつまり人糞堆肥を使った無農薬有機野菜で、ずっとそれを食べて育った高家の体内には色んな種類の寄生虫が存在していた。衛生仮説だ…。
弱毒化を始めたニューボちゃんに、体内の寄生虫たちがうまく作用した。
「高家から取り出したウイルスをもとに生ワクチンの試作に入る」と紐倉。
「畑の野菜も収穫してどんな虫たちがいるか調べるから、良子ちゃんも手伝って 。」
良子ちゃんて呼んでるw
「この村を、いや、日本を救うよ…」
目を覚ます高家。
すごい勢いで研究を進めている紐倉。
牧野は「治療法が確立しつつある」と上に報告し、そろそろ相羽村の封鎖解除を検討すべき、と進言する。
封鎖解除になり、大勢の人がやって来る相羽村。
その中にはSM対策室のメンバーや、牧野の娘の姿も。
「やっぱりお前は天才だよ。」と、無事回復した高家。
「自然の力は時に人知を超えてる。今回君を助けたのは僕じゃない。小さな虫たちだ。だからこれから一生、虫を敬って生きろ。」いつもの紐倉節。
紐倉に握手を求める牧野。義手で応じる紐倉。
そこに高家も手を重ねる。
3人で記念写真。
SM対策室。
「お世話になりました。」とみんなに挨拶する牧野。
牧野は外務省に返り咲き、外交官への道へ。
かっこいい~~
高家は念願だった国境なき医師団に参加することが決まり、アジアの小さな村へ派遣されることに。
内閣総理大臣顕彰を断ったらしい紐倉は、ついに正式なパスポートを手に入れていた。
・・・・
さて、アジアの小さな村。
高家の前に現れる紐倉。
「久しぶりだな、ヤスイエ」
貝についた寄生虫を調べたいから助手として手伝え、と。
いやだと言いつつ、ついていく高家。
「お前、俺を追いかけてきただろ。どんだけ俺のこと好きなんだよ…」
「さあ、出ておいで。小さな虫たちよ」
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あぁ、終わってしまった~。
高家が死んでしまったかも…ってなったとき、ショックのあまり録画を停めましたw
死にそうな演技うますぎない?
そして紐倉博士の涙…。
いやいや、主要メンバーが死ぬわけないって思ったけど、つい最近「あなたの番です」を見たばっかりだったから…。
高家が死ななくて本当に良かったです。
死んでたら一話から見返すのが辛すぎる。
そして封鎖された村での出産。
結果的に無事産まれて良かったけど、検診どうしてたんだろうとか、もし赤ちゃんに異常があったら…とか、色々考えると怖すぎた。
オムツとかミルクとかあるのかな。
と考えると、食料などの物資はどうやって届けられていたんだろう。
空から降ってくるとか?
生ワクチンって、発症してしまった人にも効くの?
相羽村は人口何人いたのかわからないけれど、村長を始め300人以上亡くなって、これから大丈夫なんだろうか…。陽子先生はどんな思いで連日のニュースを見ていたのだろう。
相羽村は架空の村だけれど、現在もアフリカ・コンゴではエボラの流行が続いていて、治療センターが襲撃を受けて撤退せざるをえない状況になっている。
治療センターを襲撃ってなんで…って感じだけど…。
それにしても一人で生ワクチンを完成させたらしい紐倉は天才がすぎる。
福山も亡くなり、新太は重過ぎる十字架を背負った。
フューチャー・ジーンにとってはわりと救いようのない終わり方。
最後の2話が重すぎたよね。
今回のBSL4の施設建設は頓挫したけど、紐倉の夢でもあるから続編やってほしいなぁ。
山Pの当たり役だし!
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