抹茶のドラマ感想

ネタバレありのドラマ感想です。

Heaven? ~ご苦楽レストラン~ 4話 あらすじと感想

Heaven? ~ご苦楽レストラン~ 4話 ネタバレありのあらすじと感想です。

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あらすじ


開店準備中の「ロワン・ディシー」
ブランド物の洋服や靴を買い込み、ご満悦の仮名子(石原さとみ)
そんな仮名子の正体が気になる伊賀(福士蒼汰)。
しかし他のみんなはあまり興味はないらしい。
そんな中、山縣(岸部一徳)だけは何か知っている様子だが、店長の堤(勝村政信)にサボるなと咎められてしまう。
「無駄話してる暇があるなら玄関ホールの掃除お願いしますよ。」
読んでいた本をさっと閉じ、「年のせいで腰が痛い」と、本を隠すように去っていく山縣。

玄関ホールに強面の男たち(山内圭哉・小柳友)がやって来て、仮名子に何か言っている。

  • 期限はとっくにすぎている。
  • 約束は守ってもらわないと。
  • あなたの行動で何人もの人間が泣くことになる。

珍しく狼狽している仮名子。
明日までに用意することになったらしい。

話を聞いてしまった伊賀たちに「今のは友達」だと苦しい言い訳をする仮名子。


借金取りが来たとロッカールームで噂する店長、伊賀、山縣、川合(志尊淳)の4人。
オーナーは闇金から金を借りているのか?!
「あなたの行動で何人もの人間が泣くことになる」という言葉から、「ロワン・ディシー」が潰れる心配をする店長。

オーナー室で、エッセイストの友人・英代(内田慈)に電話している仮名子。
何かを頼んだが、断られた様子。

 

「ロワン・ディシー」開店。
何も知らないシェフ(段田安則)は、今日も仮名子の料理を作る。
しかし食べに来なかった仮名子。
店の常連さんも、仮名子がいないと静かでつまらないと言っている。

 

オーナー室で何かを書いている仮名子。
フラフラと出てくる。
その隙にオーナー室へ侵入する店長と川合。
デスクにはレディースローンのチラシが…!裏には「+7」「クビ」の文字。
7人のクビを切るということ…?
しかし7人も切ったら店の人がみんないなくなる。

厨房で皿洗いをしている仮名子。
何も知らないシェフは「やっとオーナーとしての自覚が出てきたのかな。」と言っている。
借金があって店が潰れるかもしれないと知るとまた味が薄くなるかもしれないので、シェフにはこのまま知らせないことに。

シェフがいなくなったところで仮名子に声をかける伊賀たち。
「何か相談したいことがあれば我々に話を…」
すると、川合にどんな死に方をしたいかと尋ねる仮名子。
いきなりの質問に戸惑いながらも「ひ、ひ孫に囲まれて大往生…」と答える川合。
「ひねりのない死に方…。自分の責任は自分で取らなきゃね…」
と、仮名子は諦観の笑みを浮かべながら去っていく。
仮名子が川合を殺そうとしているのではと言い出す店長。
「オーナーは川合くんに保険をかけて殺すつもりなんだよ!」
先日仮名子に借りた本には、人の殺し方の部分に赤線が引いてあったらしい。

「冗談じゃない!本当にこの店がなくなっても君たちはいいのか?私は困る。非常に困る!」
と、珍しく声を荒げる山縣。

その時、店の電話が鳴る。
「黒須さんはいらっしゃいますか?昼間に伺った金子ローンの花岡です。」
電話を取った伊賀が仮名子はいないと伝えると、これからも平和に働きたいなら明日の約束を必ず守るように伝えてほしいと言われたらしい。
また、いざとなれば保険があると言っていたという。
「自殺でも何年かかけたらおりる保険もあったような」と言う山縣。
え、じゃあオーナーは…

慌ててオーナー室へ行くと、今まさに首を吊ろうとしている仮名子の姿が。
紐を結んでいなかったので天井から外れ、床に落ちる。
一人にしたら死んでしまうかもしれないと、伊賀と店長が店に残ることに。
山縣はなぜか軽い足取りで帰って行く。
足腰が痛いと開店準備をサボって本を読んでいた山縣だったが、足腰は大丈夫そう。

オーナー室で机に向かっている仮名子。

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いつの間にか朝に。仮名子は机に伏してぐっすり眠っている。
見張りを店長と交代し、一度家に帰る伊賀。
バイクに乗りながら、以前の楽しそうな仮名子の様子を思い返す。
美味しそうにコロッケを食べていた姿…。
前は売り切れで買えなかったが、朝なら…と行ってみる。
無事買えたコロッケを持って歩いていると、ビルから出てきた山縣とぶつかる。
看板には「ビジネス英語技能検定」と書いてある。
外国のお客様のために必要かと思ったと言う。
次の予定に間に合わなさそうだと言う山縣。
通りすがりのバイク川崎バイクから5万円でヘルメットを買い、伊賀のバイクに乗せてもらって移動する。
次の検定は「硬筆美文字検定」。
ソムリエには関係なさそうだけど…と思う伊賀。
看板の毛筆文字がめっちゃ下手くそ。伊賀も思わず心の中で突っ込む。「毛筆は苦手なんだな。」突っ込みが優しい。
またバイクで移動して、次は「会話力検定」。
店の将来のために色々な検定を受ける山縣を見直す伊賀。

 

その頃、「ロワン・ディシー」では、様子がおかしい仮名子のために、シェフがスペシャルランチを作っていた。
仮名子にだけ、とうわけにもいかないから全員分作ったらしい。原価を計算して悲鳴をあげる店長。
しかし仮名子は食欲がないからいらないと言ったらしい。
がっかりするシェフ。

オーナー室で思いつめている仮名子。

 

公園でコロッケサンドを食べている伊賀と山縣。
検定試験は大体、年に一度か二度。しかも日程がかぶりがちらしい。
残りの人生を無駄にしないためにも、一日に何件もはしごしていた山縣。
試験のことは店のみんなには黙っていてほしいと言う。
銀行員時代の苦い思い出がよみがえる。
次の検定は自分で行くと言う。
<すまないね、伊賀くん。だがこれから先は君にも知られるわけにはいかないんだ…。>

 

 

 

開店準備をしている伊賀たち。
仮名子は相変わらず。コロッケにも手をつけていないらしい。
検定を受けている山縣も、時間なのにまだ来ない。
「借金取りが来るから逃げたんだ、ずるーい」と言う川合に、「山縣さんは病院に寄ってから来る」と思わず嘘をつく伊賀。
山縣に電話をかけると、今検定が終わり、これから店に向かうと言う。
検定の看板には「日本昔話…」と書いてある。ソムリエ関係ないw

 

シェフから仮名子に伝言を頼まれた伊賀はオーナー室へ。
鍵がかかっている。
「オーナー?ドアは閉めないでって言いましたよね?」
返事がない。心配して語りかける伊賀。
「オーナーはこの前、自分の責任は自分で背負うしかないとおっしゃいましたよね。ですが、何か手助けできることがあれば言ってください。この店を続けられる方法を一緒に考えませんか?あまり思い詰めずに、オーナーはオーナーらしく…」
その瞬間、中から大きな物音仮名子のうめく声が。
伊賀が大きな声でオーナーを呼んでいると、みんなが集まってくる。
そこへ借金取りの男たちもやって来る。
ドアを蹴破るみんな。
が、中に仮名子がいない。
散らかった室内。天井からはロープ。
窓にも鍵がかかっている。
完全な密室…。

「オーナーは一体どこに行ったんだ…」と一同が戸惑っていると、どこからか、黒い女優帽にカラフルなドレスを身に纏った仮名子が現れる。

f:id:matchadrama:20190731120304p:plain女優帽

「一か八かやってみたけど、うまくいったようね。
天井にはロープを垂らす。
ロープの音と苦しんでいる声を録音しておく。
段ボールや椅子を高く積み上げて、本でドミノを作る。
ドアの前に脚立とポールハンガーをセットして、扉を閉める。
あとはみんなに気づかれないように出て行けば…
まるで今まさに首つり自殺が行われているかのように錯覚する。」

密室に消えた首つり死体の完成

「オーナー、あなたは一体何者なんですか?」

仮名子は正体は作家。
ミステリーの女王、仮名須黒子(かなす くろこ)だと言う。

「女王と言うより一発屋かな。」と借金取りの男。
ミステリーの新人賞を受賞して、その本が奇跡的に大ヒット。

『鶴の死ぬのを亀が見ている』

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映画化もされていて、めっちゃ泣けたらしい。(川合談)
その映画を撮ったのが先日店に来た山田監督(六平直政)。
「鶴亀」の一大ムーブメントと印税で、仮名子は「ロワン・ディシー」をオープンしたのだった。

  • 借金取りの男は「金子ローン」ではなく、出版社の「鐘公論」の編集者。
  • 保険をかけたというのは、仮名子の原稿が間に合わない場合の短編小説が編集部にあるということ。
  • 何人も泣くことになるというのは、編集者やデザイナー、印刷会社のこと。
  • 英代に電話していたのも、川合に死に方を聞いたのも、小説のアイデアを得るため。
  • 「+7」と「クビ」のメモは、「ナワ」と「首」。
  • 首つりは実験していただけ。
  • 皿洗いは執筆に行き詰まり、無心になるため。

仮名子のリゾートファッションについて突っ込む借金取り改め鐘公論の編集者。
「原稿を書かずに高飛びしようとしてましたね?」
それはそうだが、トリックを思いついたからには、これから「鶴亀」を超える傑作を書くと言う仮名子。
それを聞いて一応帰って行く編集者たち。
「でも保険の原稿、ちゃんと確認しとけよ。」
「えっ?」
「あんなガバガバな密室トリックで傑作が生まれるわけないだろ。」www

 

やっと山縣が出勤。
今の出来事を山縣に説明する店長。
借金取りが実は出版社の男だったと言うと、
「あなたまだ小説続けてたの?」と驚く山縣。
実は山縣と仮名子が出会ったのは、山縣が銀行員をしていた頃のこと。
小説の取材をしたいと突然現れた。
才能もなさそうだしとっくに廃業していると思っていたらしい。
トリックが陳腐だと言っている。
それにしても、今までみんなで散々仮名子の正体について話していたのに全然聞いていなかったことについて、「休憩中はもっぱら資格…」と口走ってしまう山縣。
伊賀に助けを求める。
伊賀が「視覚と聴覚を休めていたんですよね?」と苦しいフォロー。
しかし怪しんだ仮名子に追い詰められ、結局正直に話すことに。

昔からのことを思い返す山縣。
子供の頃は神童と呼ばれ、現役で東大に合格。卒業後は大手銀行の幹部候補になった。その後、宅地建物取引員資格、銀行業務検定、税理士試験、難関といわれる試験に次々合格。
司法書士の資格を取るまでは順風満帆だった。
<<そんなに資格を取ってどうする。転職するんだっけ?銀行より向いてると思うけど。>>
当時の上司に嫌われた山縣は左遷。出世の道は絶たれた。

「オーナーはきっとこう思ってらっしゃる。そんなことをする暇があるなら本来の業務を、と…」
しかし山縣を見直したと言う仮名子。
「別に一つのことしかやっちゃいけない決まりなんてないじゃない。やりたいことがたくさんあって当たり前でしょ。」
みんなも口々に褒める。
泣き笑いする山縣。
資格取得が原因で左遷されたが、資格取得は自分の生きがい。
今日受けた後の二つは「鉄道時刻表検定」「日本昔話検定」
店にもソムリエにも関係ないが、資格を取ることそれ自体が素晴らしいのだと熱く熱く語る。
一度は山縣を認めた仮名子だったが、熱く語る様子が面白くなかったらしい。
「何だかしゃくね。うちで働いている時より生き生きしてる。そんなにうちの仕事がつまらないなら、資格を生かして別の仕事に転職したらいいんじゃない?だってダメじゃない。趣味のために本業をおろそかにしちゃ。」
結局こうなる…と肩を落とす山縣だが、店は最低3年は辞めないと言う。
ソムリエの資格を取るには3年の実務経験が必要らしい。
山縣が店が潰れないように必死になっていたのは資格を取るため…。
「辞めさせないで」と言う山縣に、「でも山縣さんにはふさわしくないんじゃないかしら。陳腐なトリックを書くオーナーの店なんて」と仕返しする仮名子。
分かりやすくヨイショする山縣。

 

オーナーの素性と山縣の意外な一面が明らかとなり、日常を取り戻したロワン・ディシー。

何も知らなかったシェフが「オーナーの正体がわかった!」と雑誌を持ってくる。
奇想天外なトリックが一部の読者に受けたらしく、ほんの少しだけ話題になった仮名子の新作の記事が載っている。

川合がワインをこぼしてしまったことをきっかけに、少し距離が縮む常連の男女。

 

そんな中、新たなトラブルの火種が…。
英代と話している謎の男(竹中直人)。

 

 

 

感想

 

今回は仮名子の正体と山縣さんの秘密が明らかに。

「金子ローン」と「鐘公論」は無理があって笑った。
ドラマではうまいこと発音していたけど、自分でやってみたらカタコトの外国人風に言わないと「金子ローン」には聞こえなくて。

伊賀くんの優しさが沁みた。
オーナーのために朝からコロッケを買ってあげて…。
結局家で休めてないよね?
途中で山縣さんの送迎をすることになっちゃったし。
「休憩中はもっぱら視覚と聴覚を休めていたんですよね?」も、想像とするとじわじわくる。

資格を取るのが好きな人っているよね。
山縣さんは現役で東大に合格して、難関資格もバンバン取っちゃうくらいだから、勉強することというか知識を吸収することが好きなんだね、きっと。羨ましいわ~。
「日本昔話検定」興味深いけど、公式な検定はないみたい。

仮名子の正体はミステリー作家。
まぁまぁ売れっ子なのかと思ったら一発屋だったw
売れっ子だったら誰かしら知っているか。
編集さんに「あんなガバガバな密室トリック」と言われているし。
仮名子が出てきてトリックを説明したとき、「よくそんなんでできたね~」って川合くんに言われるくらいにはガバガバ。
ヒット作のタイトルも「鶴の死ぬのを亀が見ている」。
でも完璧なトリックやお洒落なタイトルじゃないところが良い。
なんだかんだ言いながらもみんなが仮名子を慕っているのがわかる気がした。
伊賀くんもシェフも仮名子を心配して、コロッケを買ってきたり、スペシャルランチを作ったり。

最初は期待外れかなと思ったけど、だんだん面白くなってきた。
仮名子の衣装も毎回楽しみ。
メインで出る女性が一人しかいないからね。華やかでないと。
ハイブランドのドレスをたくさん見られて目の保養。

matchadress.com

それにしてもあんな綺麗な作家さんがいたら、作品がガバガバでも取材やテレビ出演など、あちこちに引っ張りだこだと思うけどね~。

次回、キウンクエ蔵前(@あなたの番です)では死んじゃった管理人さん(竹中直人)が謎の男として復活。
こちらも楽しみ。

 

 

 

 

 

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