抹茶のドラマ感想

ネタバレありのドラマ感想です。

偽装不倫 4話 あらすじと感想

偽装不倫 4話 ネタバレありのあらすじと感想です。

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

朝帰りする鐘子(杏)。
葉子(仲間由紀恵)は、風太(瀬戸利樹)に一晩中付き添っていたらしい。
「そのまま会社に行く」とメールが来る。
急性胃腸炎だったことになっている鐘子は、両親と葉子の夫・賢治(谷原章介)に心配される。
どうして葉子と一緒に帰ってこなかったのかと聞いてきた賢治に、早朝ミーティングがあるとかで…と嘘をついてしまう鐘子。
後ろめたい気持ちにはなるが、丈(宮沢氷魚)と連絡先を交換したことが嬉しくてウキウキしている。
早速丈に連絡しようか迷っていると、丈からメールが。
「鐘子さん、もう家に着いた?」
舞い上がる鐘子。
「ついたよ」
「よかった。今度の旅行、楽しみにしてる。」
「私も。すごく楽しみにしてる。」
銀河鉄道をモデルにしたSLに乗るため、週末一緒に岩手へ旅行することになったのだった。

 

旅行について楽しいメールを交わしながら、仕事にも精が出る鐘子。

その頃、丈は脳の検査で病院に。
検査が始まるため、鐘子から「お弁当作っていくね!」というメールに返信しないまま、電源を切る。
スペインのガルシア先生から丈のことを引き継いだ、脳外科医の一之瀬(眞島秀和)が診察している。

 

退院し、ボクシングの練習を再開した風太に会いに行く葉子。結婚指輪を外して…。
風太は、次の試合に勝ったら葉子に何かプレゼントをしたいと言う。
いつもしてもらってばっかりだから、と。

 

まだ検査している丈。今度は血液検査。

 

楽しいメールの途中で、突然丈から返信が来なくなったことを気にしている鐘子。
まさ子(田中道子)と飲んでいる。
鐘子と丈が一緒に旅行することになったと聞いて大興奮のまさ子。
しかし鐘子は、既婚だと嘘をついていることが引っかかり、確かに恋してるけど本物じゃない…と、うじうじ言っている。

 

やっと丈の検査が終わる。
スペインで受けた診断通りで間違いないと思うが、詳しい結果はまだなので、来週また必ず来るように言われる。
病気のことは姉の灯里(MEGUMI)にも言っていない。
誰にも言うつもりはない、と言う丈。

 

メールの返信が来ないことを気にしている鐘子に、今から会いに行こうと言うまさ子。
「スペイン料理屋に行けば会えるわけでしょ?何で返事くれないのか聞きに行くよ!」

 

帰宅する賢治。
既に帰っていた葉子は、母(朝加真由美)と一緒に賢治の好きな肉じゃがを作って待っていた。
葉子は一晩中鐘子に付き添い、そのまままっすぐ会社に行ったということになっているが、鐘子の胃腸炎は全然大したことなかったようなのに一晩付き添っていたの?と、なんだか腑に落ちない様子の賢治。

 

スペイン料理屋。
鐘子が既婚者だと思っている灯里は、鐘子に素っ気ない態度。
「丈ならいないわよ。」
しかし料理を美味しそうに食べてくれる鐘子は好き。
「新メニューもあるけど食べる?」
鐘子が指輪をしていないことに気づくアルバイトの恵梨香。
丈から返してもらったはずなのに、どうして指輪をしていないのか。質問攻めにする灯里。

そこへ丈が帰ってくる。
灯里は丈を呼びつけ、鐘子のことをヤバい系、思い込み激しめ、重ため、ストーカー的だけど大丈夫なのかと心配している。
外国人の客が大勢やってきて、ノリノリで楽しんでいるまさ子。
鐘子は丈と2階へ。
仕事が立て込んでメールの返信ができなかったと嘘をつく丈。
風景写真だけでは食べていけないので、ポートレート撮影などもしているらしい。
鐘子の旦那のことを聞いてくる。
「旦那さんには悪いと思ってる?悪いよね、僕たち。すごく悪いことしてるよね。
旦那さんとはうまくいってるの?」
答えにくい質問に困り、知ったようなことを言う鐘子。嘘を重ねるあなたを見ているのがつらいです私。
「結婚して3年も経てばお互い男と女じゃなくなるっていうか、家族になっちゃうっていうか。前にも言ったけどうちの旦那仕事ばっかりで全然家にいないから…」
「ずっと寂しかったんだね。」と言う丈。
心の中で違う、と叫ぶ鐘子。
<<寂しいからあなたといるんじゃない。あなたがステキだから。嘘をついてまで一緒にいたいと思えるくらいステキだから。あなたに恋をしてしまったから一緒にいたいの。>>

 

賢治が風呂に入っている隙に風太とメールしている葉子。
出てきた賢治に部下からのメールだとごまかす。
賢治は週末、大阪出張らしい。
葉子は家でゆっくり過ごそうかなと言っている。


カレンダーに旅行の予定を書き込む鐘子。
『銀河鉄道の夜』を手に取る。
葉子が部屋に来たので慌てて本を隠す。
嘘に協力したお礼に一万円を差し出されるが、受け取らない鐘子。
優しい賢治を騙していることに良心が痛んでいるのだ。

葉子はキャリーケースを見て「また旅行?」と。
一人で岩手に行くと答える鐘子。

 

先日の検査結果を見ている丈。
破り捨て、ベッドに横になる。

 

待ちに待った岩手旅行の日。
張り切ってお弁当を作る鐘子。
慣れない手つき。卵焼きは失敗?
全体的に茶色かったので、ブロッコリーなどで彩りをととのえ、なんとか完成。

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丈も出発。

 

成り行きで、大阪出張の賢治と一緒に東京駅に行くことになってしまった鐘子。
え~どうしよう~って感じだけど、仕方ない。
賢治は病み上がりなのに旅行?と心配しつつ怪しみつつ。

 

「朝ごはん食べるー?」と灯里が2階に上がってくるが、丈はいない。
“MRI…”と書いた紙がゴミ箱に入っているのに気づく灯里。

 

東京駅。
一刻も早く一人になりたい鐘子は、焦るあまりタクシーにお弁当を忘れてしまう。
丈を見つけて駆け寄ろうとしたところに、お弁当を持った賢治がめっちゃ笑顔で追いかけてくる。
賢治と話しているところを丈に見られてしまった。
引き返していく丈。
追いかける鐘子。
いない。
メールを送るが既読にならず、電話をかけても留守電になってしまう。
「逃げられちゃったかぁ。」

 

病院。丈の画像を見ている脳外科医の一之瀬。
予想より増大のペースが速いらしい。
丈の予約がまだ入っていないことを知り、電話をかける。
「今から病院に来れませんか?」

 

一人、噴水の素敵な公園に座っている鐘子。

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この恋は神様が終わらせたんだと言い聞かせている。
泣きながら茶色い弁当を食べる。 


スペインにいた頃のことを思い出している丈。
サグラダファミリアの前で新郎新婦の撮影をしているとき、頭痛に襲われ、倒れたのだった。

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風太の練習を見にジムに来た葉子。
大阪にいる賢治から電話が。
家で過ごすと言っていたのに周りが騒がしい。
買い物で渋谷に来ていると嘘をつく葉子。
鐘子の岩手旅行は男の人と一緒なんじゃないかな?と言う賢治。
その時、風太が「葉子さーん」と呼びながら来る。
咄嗟に「バスが来た」と電話を切る葉子。が、風太の声は賢治にも聞こえていた…。

 

失意の中、家に帰ってきた鐘子。ベッドにダイブ。

 

精密検査の結果。やはり脳腫瘍。
予想よりも早く大きくなっていると告げられる丈。
手術には相当なリスクを伴うという。
「先生、このまま腫瘍が大きくなったら僕は死ぬんですよね?」

残りの人生で丈がやりたいと思ったこと。
生まれ育った街をもう一度見て、美しい風景をたくさん撮る。
色々な国を旅して思いっ切り楽しむ。
あとは…最後の恋
でも自分がいなくなったら、愛する人を独りぼっちにしてしまう。
自分がいなくなっても平気な人なら…
それで不倫。

 

家に帰ってきた葉子。
鐘子が旅行へ行かずに帰ってきたことに驚き、鐘子の部屋へ。
たまには姉妹で飲もう、と。
葉子に全てを打ち明けた鐘子。
やっぱり誰もが思う。
「なんでそんな嘘ついたのよ?」

仕事がバリバリできるわけでも、夢や目標があるわけでもない、何もない自分。
「何者かになりたかったのかなぁ」と言う鐘子。
丈が帰ってしまったのは、鐘子の生活を壊さないようにという丈の優しさ。
全部自業自得だと嘆く鐘子。
「明日からは嘘つかずにまっとうに生きる。」と言う。

 

岩手行きのバスに乗る丈。
捨ててあった検査結果を全て見た灯里から電話が来るが、出ない。

 

その頃、涙を流しながら眠る鐘子…。

 

 

 

感想

 

ただのラブコメだと思っていたのに、重たい話になってきた…。

そして東京駅で丈が見てしまった賢治は感じが良すぎた。
あんなイケメンで優しそうな笑顔の男性が夫だと知ったら、自分のせいで壊してはいけないって思うわ。

あの若さで脳腫瘍で死んでしまうかもしれない丈はもちろん気の毒なんだけど、「最後の恋がしたい」って、そんな勝手なって思ってしまう。相手は誰でもいいのかYO!
それに、既婚者なら自分がいなくなっても大丈夫だろうっていうのも違うし、よりによって相手は鐘子。本当は独身で、本気で丈に恋してしまった女。

鐘子が本当のことを言うのが先か、丈の病気を知るのが先かわからないけど、どっちにしても、どちらにとっても辛い結末しか見えないのですが。
鐘子は「既婚だって嘘ついちゃった自分バカバカ」「でも嘘をつかなければ始まらなかった恋…」と、丈の病気の深刻さと比べたらくだらないことで頭がいっぱいなのに。
いきなり脳腫瘍のことを聞かされたら、嘘をついていたこと、それをなかなか言えなかったこと、くだらないことで悩んでいた自分に何倍も苦しむことになるよね。

それにしても、あんなに手際が悪くて、卵焼きすら失敗するレベルの鐘子がよく弁当を作るなんて言ったなぁと。
あのお弁当を見れば或いは、何も言わなくても既婚ではないのでは…と丈に思わせることができたかもしれない。
でも丈は外国暮らしが長いから気がつかないかもな…。
宿泊を伴う旅行にお弁当を持って行くのもね。空のお弁当箱を洗わずに持ち歩くの嫌…。

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そしてまさ子が「もてない」なんて絶対嘘だと確信した。
初対面の外国人とさえもあんなにノリノリで盛り上がれるのに、もてないはずがない。
婚活している男性には敬遠されるタイプなんだな。
美人で気が強そうで、明るいのは。
そう、婚活しなくても出会いがあるだろ、まさ子は。

葉子と風太はやっぱりどうしても付き合っているようには見えなくてね。
どう見ても姉弟だもん。
弟みたいで可愛いのはわかるけど、葉子がどうして風太に惹かれているのかわからない。風太は悪い子ではなさそうなんだけどね…。

賢治が不憫でならない。
葉子の嘘は仮名子の密室トリック並みにガバガバだし(cf. Heaven? ~ご苦楽レストラン~)、疑ってくれって言っているようなものだよ。
家で過ごしているはずの葉子が外出していて、「葉子さーん」って声が聞こえたらもう。真っ黒。

姉妹のどちらにも明るい未来が見えなくてつらいです…。

 

 

 

 

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