あらすじ
今週末、苦手な母がやって来る?。
急いで携帯を契約して母に電話する凪(黒木華)。
全て順調に、ちゃんとやっているからわざわざ来てくれなくても大丈夫だと伝える。
しかし母は黒沢さんとこのサヤちゃんの結婚式にお呼ばれしているから、今週末は来なくても、9月には来るらしい。
窓を開けると目の前に坂本さん(市川実日子)が。
凪と友達になり、近所に引っ越してきたのだった。
仕事で空気清浄機のデモンストレーションをしている慎二(高橋一生)。
坂本さんは少女マンガが好きらしい。
慎二の突然のキスにビンタで応戦した凪の話を聞いて、少女マンガみたいと大興奮。
しかし慎二が体目当てだったと聞き、怒る。
「そんなクソみたいな男のどこが好きだったんですか?」
答えに詰まる凪。
そこへゴン(中村倫也)とその仲間たちが帰ってくる。
彼らがイベントオーガナイザーとそのパフォーマーだと聞き、警戒する坂本さん。
自分たちとは別世界の人間だと。
凪も、ゴンとの間には川が流れているみたいだと言う。人種の隔たりリバーが。
「元カレはクソ野郎で、隣のイケメンはパリピですか…」と言い残し、ハローワーク行く坂本さん。
緑(三田佳子)登場。
凪に恋バナができる友達ができたことを喜んでいる。
道すがら、婚活パーティーの参加申し込みをしている坂本さん。
☑️友達と一緒に参加する
にチェックを入れて、友達の欄に凪の名前を入力。勝手に。
空気清浄機のデモンストレーションが終わり、現場から撤収する慎二。
商店街の魚屋さんでホッケを見つめるゴンを発見した凪。
イワシも安い…と迷っている。
イワシといえば…
水族館。大きな水槽で泳ぐイワシの群れを見ているストレートヘアの凪。
一匹だけ反対に泳ぐイワシを見つけ「頑張って!またすぐ戻れるから…!」と応援していると、一緒に来ていた慎二はそのイワシをバカにしたのだった。
「空気読めよな。ウケるわ。」
しかもイワシは庶民の食べ物だと笑う。
結局イワシを買い、フリッターを作った凪。
ゴンとうらら(白鳥玉季)と一緒に食べている。
緑に届けに行く、と凪の部屋を出て行くうらら。
ゴンと二人きりに。
カレンダーを見て、9/20に丸がついているのを聞いてきたゴン。
母が来る日だった。
凪の母はちゃんとした路線に乗ってないとダメって人で、凪のこんな姿を見られたら実家に強制送還間違いないらしい。
「タイトルマッチじゃん。」と言うゴン。
「この日までに戦い方を身につけて挑まなきゃだね。」
仲良くイワシを食べながら、ゴンが凪にキスしようとしてくる。阻止する凪。
何度もされると本気にしちゃうから…。
本気にしていいのに。
戸惑う凪。
仕事で一緒だったカナという女の子の部屋に遊びに来た慎二。
用意された食事は手作りかと思いきや、お惣菜。
凪の手作り節約メシを思い出す慎二。貧乏臭いとバカにしつつ、恋しいのがダダ漏れ。
お惣菜はロクに食べずに帰ると言い出す。
凪はハロワの帰りに坂本さんにお茶に誘われ、行ってみるとそこは例の婚活パーティー会場だった。帰るに帰れず、嫌々参加する凪。
しかも会場には元同僚の足立(瀧内公美)の姿が。
テーブルにつき、男性たちと順番に会話するが、間が持たなくて困る凪。必死に相槌を打つ。
フリータイムではそんな凪が“落ち着く”と、モテモテ。
男性たちに囲まれ、連絡先を聞かれて困っていると、凪とは知らずに足立が助けてくれた。
そこへ「大島さん大丈夫ですか?」と坂本さんが来ちゃったので、結局凪だと気づかれる。
なぜか3人でお茶をする羽目に。
足立による“嫌味な持ち上げ”が始まる。
大島さんって、会社にいた時もああやって男が寄ってきちゃって大変だったよね。みんなでガードして、もうお姫様かよって!ハハハ!
サンドバッグタイム…
しかしゴンの言葉を思い出す。
「タイトルマッチ」
それならこれは前哨戦。
試合開始のゴング。
足立「今日いたみたいな男、こっちから無理だけどね。自分の顔とエントリーシートの職業と年収見直してから来いって感じ!
要はさ、ハイハイ言うこと聞いてくれそうな都合のいいチョロい女見つけて、やりたいだけじゃん。あさましい!」
凪「じゃあ何で今日の足立さんはそんな肩出した格好してるの?足立さんって、もっとこう媚びない印象だったから…もしかして会社帰りにわざわざ着替えたの?すごいガッツ。
エントリーシート見直してこいってことは、職業や年収がお眼鏡にかなえばそれでオッケーってことだよね?その人の肩書によっては抱かれちゃうってことだよね?
それってチョロそうな女に群がる男と同じぐらいあさましいんじゃない?!」
試合終了のゴング。
怒って帰る足立。
「大島さんかっこいい!スッキリしましたね!」と言う坂本さん。
しかし凪は、なんか胸が…
緑の部屋。
「違和感、ね。」
相手のエントリーシートを見て、慎二より下だとか思ってしまった凪。
自分も足立と同じ。
足立へ繰り出したパンチは自分にも当たっていたのだった。
婚活パーティーに凪がいたことを会社の同僚たちに話している足立。
それを慎二が聞いていた。
そんな中、親戚の結婚式に出席する慎二。
空気を読んでうまいこと立ち回り、場を盛り上げる。
家族仲も良好に見せかけているが、実のところ慎二の父親は外に愛人ばかりか子供まで作り、母親はまた整形、兄に至っては消息不明らしい。理想の家族ショー。整形は別に良くないかい。依存症でなければ。
実は凪と一緒に水族館に行ったとき、慎二は一匹だけ逆方向に泳ぐイワシを見て憧れたらしい。
イワシを美味しいとムキになる凪のことも可愛いと思っていた。
自分のことを「相手にとって心地のいい言葉を返すだけの透明人間」だと言う慎二。
話を聞いていたスナック「バブル」のママ(武田真治)。
「自分以上に空気を読むその子の前では、小学生みたいに自由に振る舞えたってわけ?
ちゃんと謝ったら?あっちがいいから会ってるだけってまだ誤解してるんじゃない?誤解を解いて謝ったら、美味しいイワシ食べさせてくれるかもしれないわよ。」
一方、凪も慎二ときちんと話がしたいと思っていた。
連絡先は消してしまったので、会社の前で待ち伏せ。
たまたま足立もいたので、この間ひどいことを言ってしまったことを謝る凪。
慎二が凪の手を引いて去ったので、二人の関係が足立たちにバレる。
この機会にあの発言を訂正して謝ろうとする慎二だが、凪は慎二に最後まで言わせることなく、「自分も同じだからいい」と言う。
自分も慎二の肩書きしか見ていなかったと。
その証拠に、どこが好きだったのか思い出せない。
空気を読むのが上手で、群れの先頭をきって泳げるイワシには、一匹だけはぐれてしまったイワシの気持ちはわからない。
でもはぐれてしまってもいい。これからは誰かに乗っかるのではなく自分で泳いでいきたい。
「私…慎二のこと好きじゃなかった。別れてください。」
ガーン…
ショックのあまり、また気持ちと裏腹な発言をしてしまう慎二。
「お前何様?もともと付き合ってた記憶ないけど。せいぜい婚活パーティーで男漁り頑張ってくださーい。」
部屋に戻った凪。
ベランダに出てきたゴンに、今からそっちに遊びに行ってもいいかと聞く。
ゴンの部屋には楽しそうなハンモックが。
ハイボールのチョコミントアイスのせをご馳走になる凪。
実はお酒が強い凪。慎二の前では飲めないふりをしていたと言う。
その方が喜ぶから…。
せっかくのお暇なんだから、もっと力を抜いていいと思う、とゴン。
その頃、道で泣いている慎二を発見するエリィ(水谷果穂)たち。
前も泣いていた人じゃない?と、気になったエリィは慎二に声をかけ、一緒にイベントへ。
フライヤーに載っているゴンについて聞く慎二。
エリィによると、ゴンは「メンヘラ製造機」らしい。
イベントには、ゴンは来ないと知りつつもゴンに会いたくて来ている女性たちがたくさん。
「あいつ…やべえやつじゃねえか。」
感想
ゴンのことを「やべえやつ」って慎二は言うけど、慎二もゴンと同じくらい「やべえやつ」だから…。
好きな子をいじめてしまう小学生といえば確かにそう。でも実際小学生じゃないし、大人がやるとただのモラハラだから…。
あんなわかりにくい愛情もらって嬉しい?
わかりやすい愛情に飢えている凪が、わかりやすい愛情をくれるゴンに惹かれるのは当然。
でもゴンはメンヘラ製造機…。
極端なんだってば二人とも。
のどかな風景と何気ない日常を描いたほのぼのストーリーかと思いきや、登場人物の半分が嫌なやつか変なやつというアンバランスなドラマ。誉め言葉ですよ。
高橋一生は好きなんだけど、慎二が出てくるとイライラする…。
ああいう「大人子供」みたいな男。
見た目は大人、中身は子供。
改心しないでしょう。できないよ。無理。でもドラマだから改心しちゃうのかな。
ゴンもダメ。
せっかく一から出直そうと引越したのに、隣人がメンヘラ製造機とか。
どれだけ男運がないんだ凪は。
緑さん、うららちゃんとその母、坂本さんも。凪を頼むよ~。